絶叫する60度の「熱い熱い九州界隈の夜」
絶叫する60度 LIVE TOUR 2019「絶」
2019.06.01
小倉FUSE
絶叫する60度は昨日の大分公演の後、小倉にやってきた。今年2月の小倉FUSEから4か月、僕の絶叫歴も4か月、よんよん!ってことではなくて(笑)、ライブというパワーでここまで心躍ることがあるんだなって実感する4か月だった。絶叫する60度の九州界隈の人たちとの交流も毎回参加させてもらっているけれど楽しい。前飲みがこんなにも楽しいって言うのも絶叫ならでは。今日はいろいろあったのでそのあたりを書いてみようかな。
1.到津の森公園
ツアー中、もんてろが好んでおサルに会いに行くことがあるし、えっふーもよくライブ会場の近くにある動物園におサルを見に行く。昨日は大分高崎山のおサルに会いに皆行ったみたいだ。じゃあ、僕も行ってみようかなって、ジャイコグンマの猿TEEを着ていることもあって即実行、「到津の森公園」に行ってきた。普通は象やキリン、フラミンゴ、アライグマ等への餌やりが目当てで行くのだけれど、今回はおサル。視点を変えると動物園もまたいつもとは違って見える。ここにこんなにたくさんのおサルがいたなんて、ちょっとびっくりしたな。
到津の森公園へは小倉の井筒屋のある「魚町バス停」から「1番のバス」に乗って20分くらいで着く。「1番のバス」は小倉八幡を結ぶ主要幹線だから本数が多い。降りる駅は「到津の森公園前」その山側が全部動物園になっている。昔は「到津遊園」として遊園地と動物園だった場所。今は規模縮小したものの、全面改修されてものすごく新しい動物園になっている。ラッコの見せ方でずいぶん前に話題になった北海道の旭山動物園の指導の下、各動物の行動分析からどう魅せるかを1から考えて作られた仕組みは見事だ。動物たちがどこにいても見ることができるように僕らは下からも上からも見れる仕組みがつくられていて楽しい。
まず行ったのが日本猿の猿山。大きなお山に猿が数十頭いてヒエラルキーを構成している。ちびっこい赤ちゃん猿に餌をあげた。可愛かったな。
そして3階くらいのレベルからエリマキキツネサルを見た。木の上にブル下がって動き回る姿を上から見る新しさ、螺旋の通路が中にあって、見事サルたちが乗って遊んでいる。またアライグマみたいなワオキツネサルは幼稚園の子供たちが入る出入り口に群がる。
マンドリルにフクロテナガザル、ジェフロイクモザルとこんなに一度に意識しておサルを見たことはない。いろいろなおサルを見れたよ!童心に戻ったかのように楽しめた。
2.前飲み
おサルとさよならをしてまた小倉に戻る。
小倉ではクッパさん、こばさん、ピロさんたちがもう前飲みを始めている。商店街に面したオープンテラスのような場所に絶TEE等黒ずくめのTEEが集団を作るさまは壮観でしたね。今回遠征で全国から集まってきた人たちがいっぱいいて、感慨深かった。絶叫でもこれだけ関東、関西からえっふーが駆け付ける、凄いな。
FUSEでは整列が始まったって、さあ行こう!ライブ会場へ行こうか。
3.スーパー前座
中に入ると相変わらずのメンツが揃う。この間名古屋のTV番組で映っていた人たちもいて、わーって思う。ここに入るみんなが同じ気持ちでこのライブに来ているんだって、胸温だよね!
ライブが始まる。いきなりアコギ一本もって男が登場する。あれ?今日はワンマンじゃなかったっけ?実は昨日今日とマスミサイルのよっくんがスーパー前座で15分間の時間演奏するためだけに九州まで来てくれている。アコギだし、フォークっぽい語り弾きだったからはじめはドン引きだったけれど、「ヒーロー」という曲の歌詞が胸に突き刺さる。絶対聞かない系のサウンドなんだけれど、詩が熱い。対バンしていて各地から高評価のうわさが伝わってくるマスミサイル。一度見てみたいなと思っていたので良かった。バンド編成で見てみたいなって思えた。結局、音楽のスタイルなんて大した問題じゃない、要はハートの強さなんだよな。
よっくん「今までいろいろ見てきたけれど、今日のお客さんは最高だな!」
リップサービスではあるが、でも、最高だったと思うよ。結構、胸をぎゅっとつかまれた人が続出。ヤバイな。(笑)
魁「マスミサイルとやるたびにえっふーたちをファンにして持ってかれちゃう。」
確かに、熱いハートは何者にも勝るだな。
3.絶叫!ライブ!スタート!
ライブが始まる。始まると完全に記憶が飛ぶので定かじゃない部分が多いが、確か2列目あたりで見ていたらぎゅっと最前に押された。・・マロさんの謀かな?(笑)思い起こせば絶叫する60度のライブで完全に柵を掴んでの最前てのは初めて。柵をつかんでヘドバンができるってのは初めてだったからここはバンギャ風に激しい旋回を真似てみようかなって思った。今月は「BLACK EARTH」や「LOUDNESS」のライブに行っているので、錆がかなり取れて動きも良いメタラーになっていたからよかったのかもしれない。
魁「いやー、ヘドバン凄くて引き付けられちゃったから、普段やらないところでサーフしちゃった。(笑)」
確かに僕のとこからガーーって乗ってくるから焦って足をもって送り出したのが記憶に残っている。これもライブならではの醍醐味、勲章だな。魁ちゃんは恐るべきカリスマ、まだまだ熱くなれる要素はあるんだろう。FUSEの柵はビジュアル系のバンギャが揃って旋回するヘドバンをしているくらいだから、かなりしっかりしているので、みんなでやれたらもっと楽しくなるだろうな。「これ以上はないよ」って言っていたけれど、まだまだ熱くなれる気がした。
4.またね、そして無限の画用紙
魁「今日は待ち合わせの場所に来てくれてありがとう。前回2月にここにきて「またね」って言って帰っていったけれど、「またね」って約束みたいに感じられることもある。でも「またね」って「願い」なんだと思う。もしもできなかった時がつらいからそういうことにしている。「またね」の「また」と「ね」の間にはいろいろな言葉が入ります。「また会おうね」「また来ようね」それぞれ使う人によってその間にくる言葉は違うけれど、それはそれでよいから、そんな希望が叶うように願いを込めて歌います「またね」。」
こういう発想はなかった。気軽に使っていた。でもその気軽に使っている言葉を頼りにしている人はいて、それを凄くまじめに捉えると魁ちゃんのような考えが思い浮かぶのかな?ものすごく純粋で、ものすごく繊細。よく考えていて、言葉の行間どころか単語の中の接続までも突っ込んでいるあたりが脱帽です。聞いて鳥肌が立った。感動したよ。
そして
魁「私も家に帰ることがあって・・」
えっ!「家はない。」って言っていたから、いきなりの発言にみんな「えっ!」って聞き入ったんだけれど実は「姪っ子の家」のことだった。確かに!(笑)」
そんな中で最近起こる社会的な問題に話が移る。小さな子供たちに降りかかる悲惨な出来事がたくさん起こっている話だ。そんな社会問題を魁ちゃんがMCにすると一味も二味も違ってみえる。
魁「200m先の地理状況も姪っ子はわからない。送り迎えに親が着いて行くから、子供は頼っちゃってわからないのが当たり前。自分で虫も取ったことがないから見たことがないって・・でも怖い事件が起きるから名古屋市ではそれが当たり前のことになっている。」
「それは私たちのライブでも同じでライブハウスに来るとみんなが待って迎えてくれているからそれが当たり前だって思ってしまっている。慣れてしまうと来てくれなかったら悲しい。でも一番初めにライブをしたときにみんなも少なくって、でも「魁ちゃん」って呼んでくれただけで喜んでた。今はたくさん仲間ができて当たり前に思っちゃうけれど、当たり前のことじゃないんだ。」
「みんなは「来るからいいよ、心配しないで」って言ってくれるけれど、いつみんなが死んで来れなくなっちゃうかなんてわからない。ご飯を食べることも、水が飲めることも当たり前だって思ったら負け。そんな思い込みに打ち勝つために、思いを込めて歌います。無限の画用紙。」
当たり前と思ってしまうことが当たり前ではないんだって、もはや哲学の領域にまで話は及ぶ。どこまですごくなっていくのか!こんな難しいMCするなんてほんとガチ凄いな。
5.資さんうどん
魁「前回はWESTのうどんを食べた。今回は資さんうどんを食べに行きました。
聞くとWEST派と資さん派とで好き嫌いが分かれるみたい。美味しかったよ!しあわせ、だ!」
確かにWESTは博多系のやわ麺で資さんのそれとは異なる。北九州を中心に資さんは出店しているから、ここ北九州では圧倒的に資さんが人気。おかげで絶叫聖地として認定されましたよ。是非みなさん食べに行ってください。
6.終わりに
結局チェキ会が終わったのが23時過ぎ。おのおの後飲み会に去っていく。しかし、こんな凄いバンドいない。こんな暖かいファンを持つバンドもまたいない。
濱田P「まるで僕らも九州界隈のようだ。まあ、半分は九州界隈か!」
とボソッと呟いたのはまた、じーんときた。まだ発展途上ではあるけれどどんどん独自の方法論でライブを極めるだろうな、このバンドは・・。大したサポーターではないけれど、これからも宜しくお願いします。
ちゃーはんさんのセトリ