D_Drive 拮抗する個性、初めて聴くインストゥルメンタルライブ!

 

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令和2年2月22日

小倉FUSE


「D_Driveって前にメタルカバーを上げていたなぁ。福岡に来るんだ〜。ちょっと観てみるかなぁ。」

 

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そんな軽いノリでチケットを取り、CDを聴く。歌がない!インストか〜。(汗)ってのは後から気づく。よく読めばそこ彼処に書かれているインストゥルメンタルバンドの文字。正直、インスト物は有名ギターリストのものでも聴かないので、ちょっとそれに気付いた時にはショックだった。歌がないと締まらないよなぁと思っていたから。歌と歌の合間にやるインプロビゼーションとかは素晴らしいと感じられるのだが、全部がインストだと流石に厳しいと思っていたのでかなり迷ったが、予約の承認も下りたので、もう行くしかない。意を決してFUSEに乗り込む。観る前の印象は勝手にYUKIのワンマンバンドで、イングヴェイライジングフォースみたいな関係かと思っていた。だから実際のバンドを見たときはかなり驚いた。

 

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ライブが始まる。ヤバイ、音が違う。前のバンドたちと比べても天と地くらい違う。これはヤバイ。

バンドの要はSEIJIさん。かなりのギターテクを持つ。ただしギターテクニックを見せびらかす系ではなく、しっかりメロディや曲の作り込みの魅力を聴かせる系である。曲の進行や傾向に合わせて繊細な音作りをしているのが良い。

 

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バンドの顔はなんといってもYUKIさん。才色兼備と言う羨ましい立ち位置。それ故の苦労がいっぱいありそうだけれど、意外なほどに自己主張が少なくて心配になるほど控えめ。MCはYUKIさんが話し始めるのだが、余りに唐突に半端なフリでメンバーにMCのバトンを渡すのでCHIIKOさんはコーラを大噴射して大変な事態に。(笑)SEIJIさんもいきなりフラれたからか、微妙な天ぷら屋さんの話をする事になった。見た目と中身の開きがあって俄然好感度アップ。気さくにサインや写真も対応してくれて感謝でした。

バンドのムードメーカーはToshiさん。ライブ中ずっと笑顔で演奏開始辺りのみんなが緊張していて無表情を決めている中でも、ものすごく楽しげに、おどけてプレイをする。特にタッピングの指運びを道化師のようにネックの上からやったり、下からやったり、両手揃えてやったりと、動きがいちいちコミカルで、実はすごいプレイで感心する。

そしてバンドのテンションを終始MAXにしてしまう挑発するドラムを叩くのがCHIIKOさん。幕が開く前から生音の爆音ドラムが会場を揺るがす。ヘタなギターじゃあ、音がかき消されてしまう。だからメンバーの音も大迫力の音霊となる!先のコーラ大噴射の後のMCは超高速な物販紹介などあっという間にYUKIさんのMCを超える字数を喋りまくり、圧倒された。こうしてみると、すごいバカテク、強いキャラクターの4人が集って、楽しそうに自分たちの音楽を奏でている。バンドとして、一丸となって、素晴らしいプレイをするバンドだなと感じた。中に五分越えの曲も沢山あって、やった曲数の割に時間が経っている。楽しかったなぁ。また行こう。

 

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セットリスト

1. 1,000,000 hp 

2. The Last Revenge 

3. GEKIRIN-逆鱗-

4. Begin Again 

5. Russian Roulette

6. Unkind Rain 

7. Livingston's Thumbs Up

8. M16

9. Attraction 4D

Encore:

10. Screw Driver

 

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LOVEBITES 舞い戻りし白鳥の調べ - Electric Pentagram Tour 2020

令和2年2月14日

福岡Drum Be-1

 

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1。LOVEBITES帰還!

Electric Pentagram Tour 2020。新譜が1月29日にリリースされたばかりのLOVEBITESが全国ツアーを始動。その初日が福岡Drum Be-1だ。ヴァレンタインデーという日に福岡でLOVEBITESを観られる幸せ、なんていい日なんだろう。ドム・ローソンがベタ褒めの5人、MIHO、はるぴー、MIYAKO、MIDORI、ASAMIに会えるのだ。丁度一年前の今頃、DRUM SANで初めてみたLOVEBITESはこんなに世間を騒がせているバンドなのにこんなに小さな箱なんか!って驚いたが、今年はDRUM Be-1。ヴァッケンを経て、サマソニに出て、この3rdアルバムのリリースツアーでキャパ500の箱に帰ってくる。この広さが最低限だ。割としっくり来ていて観やすい。お帰りなさい!LOVEBITES!

 

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2。ライブ前

ヴァレンタイン・デーとは言え、平日なのでしごとがある。この日はこのライブのためにあったと言っても過言ではない。全てが上手く運び、18:00で仕事を切り上げることができた。あとは地下鉄で天神に行き、地下道を通って1番出口から昭和通りを渡り、親不孝通りを抜ければ長浜公園の向かいのBe-1に着く。僅か20分くらいで現地に着く。入口横の物販スペースでTEEを買って、会場に入る。中は入場が済んだオーディエンスでほぼフロアが埋まっている。今日はもう来れただけでよしと思っていたからロッカーに荷物を入れてフロアに降りて後方でくつろいでいた。Yシャツに感染予防用のマスクと言ういでたちで周りの黒服集団からは浮いているが、ライブは間も無く始まるし、仕方がない。ドリンクチケットを交換していると「おー!やっぱりいた!」とリュウキュウさんがやってくる。そのすぐ後にKANEさんも会場に入って来た。PA台の後ろの辺りで会うなりリュウキュウさんとKANEさんが鶯籠話に花を咲かせる。鶯籠の感染力は新型肺炎ウィルスの感染力をも凌駕するほどで驚く。僕の周辺はほぼ持っていかれている。やれやれ。さて話はライブに戻す。こんな会話をしている裏でSEはMETALLICAANTHRAXMEGADETHDOKKENなど懐かしい80年代メタルブーム時のプレイリストきごうがセレクトされている。今日もおじさま泣かせのセットリストだ。まるで30年の時が戻ったかのようだ。MIHOちゃん曰く、LOVEBITESの3rdアルバムリリースにちなみ、著名バンドの3rd縛りのセレクションだそう。それにしても良く選んだものだ。

 

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3。開演!

ステージには星が煌めく。はるぴーのドラムがステージの中央に横たわっているから。3rdアルバムに付録したヴァッケン・オープン・エアーのライブDVDではバスドラは1つでヘッドもなしだったけれど、ツアーにはちゃんとツーバス持って来ていますよ。しかもヘッドは今回のエレクトリック・ペンタグラム仕様となっていて上手のヘッドには五芒星が光り輝く。今回、アルバムの紹介文にも記載があったようにキーワードは「5」。2016年から快進撃を続けるバンドは今年が5年目。創成時と変わらぬ5人のバンドメンバーで男臭いヘヴィーメタルの世界に風穴を開けるべく立ち上がった。

ライブは3rdアルバムの1曲目でもあるThunder Vengeanceからスタートする。Electric Pentagram Tourを象徴する一曲だ。とにかく本作はキーが高くて早い。それでもASAMIの発声は喉への負担はCDで聴くより少ない様に思える。結構余裕に出せているっぽいから、無理なくこれだけの声量がしっかりとだせるのはすごい。ハイトーンヴォイスがこれだけ伸びまくるのは、やはり凄い。ライブで聴くとそのあたりがまるわかりなので、改めてヴォーカルのポテンシャルに目から鱗がこぼれ落ちる。続くHOLY WARも速いし、高い。MIDORIとMIYAKOのツインギターが高速に対決するのが魅力かなぁ。観客のテンションはDon't Bite the Dustから火がつく。やはり聴き慣れた1stの曲は上がる。そして2ndからRISING。

みんなの合唱も入り、再びギターの掛け合いがはじまる。やはり名曲だ!RISINGは!


ASAMI「今日はElectric Pentagram Tour 2020

             の初日です。皆んなにかかっています。

             福岡、行けますか!」


さすが、盛り上げるプロだわ、Raise Some  Hell からの盛り上がりが段違い。ギアをシフトチェンジしたかの様。Break the Wall 、Shadow Maker と爆上げで痺れる。


MIYAKOの本格的なピアノスキルが光るスワンソング前のキーボードソロは完璧だった。

観客の間の手が一番あったのがM.D.O.だった。やっぱり上がる!クールなMIHOの表情も緩み、笑顔が見られた。ツアー初日、新譜リリース後初披露、ソールドアウトはしなかったもののPA台の後ろまで詰まるほどの客入り。HELLOWEENを彷彿させる曲、When Destinies Align の演奏を終え一旦幕を閉じる。皆が引き上げる時にピックを投げるのだが、MIYAKOのピックは一直線に僕のいるPA台の前辺りまで届かせたから驚きだった。見たこともないラインと飛距離で無事僕の手の中に納まった。まるで白鳥の羽があるかの様な驚きの放物線、ありがとう!MIYAKO!

 

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ステージの照明が消えてラプバイツコールが会場中から湧き起こる。想像より随分と盛り上がる様になった観客のコールがラプバイツのメンバーたちを呼び戻し、アンコールの演奏がはじまる。これぞラプバイツの真骨頂と言うべき曲The Apocalypse、ASAMIのアカペラから始まるヴォーカルの曲Edge of the World と1stアルバムAwakening from Abyssからの楽曲が続く。

最後の曲、We the United でショーは終わる。それからはMIDORI、MIYAKO、MIHO、はるぴーと投げていたが前方のみだった。

今回やったDRUM B-1は観るには丁度いい大きさの箱だった。次回はDRUMLOGOSだろう。平日なのに奇跡的に観ることができた。とても楽しかった。ありがとうLOVEBITES!

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2/14 SETLIST

1.Thunder Vengeaoce(Electric Pentagram)

2.Holy War (Electric Pentagram)

3.Don't Bite the Dust (Awakening from Abyss)

4.Rising (Clockwork Immortality)

   MC

5.Raise Some  Hell (Electric Pentagram)

6.Break the Wall (Battle Against the Damnation)

7.Shadow Maker (Awakening from Abyss)

   keyboard MIYAKO solo

8.Swan Song (Electric Pentagram)

9.Addicted (Clockwork Immortality)

10.Dancing with the Devil (Electric Pentagram)

11.Signs of Deliverance (Electric Pentagram)

12.M.D.O. (Clockwork Immortality)

13.Golden Destination (Electric Pentagram)

14.When Destinies Align (Electric Pentagram)

encore

The Apocalypse(Awakening from Abyss)

Edge of the World (Awakening from Abyss)

We the United (Clockwork Immortality)

 

 

 

白夜奇譚 - ミズニウキクサと素晴らしき仲間たち

令和2年2月11日

小倉FUSE

 

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1。白夜奇譚

小倉らしい曇り空の下、ライブハウスの前で入場待ちの列ができる。18:00開場。今日は山口県下関市のバンド、ミズニウキクサがここ小倉FUSEで主催イベントである「白夜奇譚vol.3」を行う。主催イベントはちょっと前にもあったが、あれはノンフィクションとの共同主催「ヒズミウキクサ」だったので、僕的にはミズニウキクサ単独の主催イベントへの参加は初めての経験となる。2019年とはミズニウキクサにとって試練の年だった。ギターが抜け、たっくんが病に倒れる。そんな悪夢の様な日々から漸く解き放たれるのが今日、2020年2月11日なのだ。そんな記念すべき日に向けてバンドは気合いを込める。まずは新曲「ベルベットブルー, a song by ミズニウキクサ on Spotify」と「メロウスリープ, a song by ミズニウキクサ on Spotify」の2曲を発表し、サブスクリプション配信とした。そして長らく変わらなかったマーチも一新された。Teeシャツ、ロンTee、パーカーが用意された。(*ラバーバンドは予定していたが今日のライブには間に合わなかった。)そしてなによりも感慨深いのが、あのたっくんが戻ってきたこと。あの体で想像もしえないドラムを叩く。その迫力に引きずられるようにして愛美さんの激しいベースがかぶさってくる。正にそんな嵐のような2人の掛け合いがミズニウキクサであり、それが今日戻ってくるのだ。もう興奮せずにはいられない。そして、かくも素晴らしいラインナップのバンドに支えられての主催イベントが紡がれて、一つの物語になる。同じ山口県萩市から参加の「Aqua GeeCharn」、福岡県北九州市からは「月追う彼方」、福岡県福岡市からは「ザクロ」と「THE INCOS」。そして広島県からAINSEL、そんな楽しい主催イベントがまもなくはじまる。

 

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2。月追う彼方

白夜奇譚第一組目に登場するのは「月追う彼方」。北九州を拠点とするバンドで昨年はシングル「ちゅうぎん通り」は個人的にヘヴィーローテーションで聴いた。月追う彼方のライブは月に何本も対バンを入れてくるのだが、平日でかつ出番が早い為、今日はまだ2度目。前回相当に衝撃を受けた「月追う彼方 - プラチナ 【MV】 - YouTube」は二曲目だった。後は現在リリースツアー中のEP「夜のとばりが下りた頃」からだったようだ。ヴォーカル&ギターのしほんぬさんが今回の出演について語る。


しほんぬ「学生の時から尊敬する先輩であるたっくんから声がかかるとは思っていなかったので光栄です。ミズニウキクサは本当に尊敬するバンドだったので・・」

 

若い仲間からも親愛の意を表されるのを聴けるのは主催イベントならでは。なんて心地よいんだろう。

 

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3。Aqua GeeCharn

二番手は山口は萩のバンド、Aqua GeeCharn。

思い返せば一昨年のAqua GeeCharnのライブで観客として観に来ていた愛美さんがミズニウキクサのヴォーカルと知ってから、このミズニウキクサのライブ通いが始まった。ギターのじゅんさんのMCが熱い!


じゅん「うちの愛美がやらかしましてすみません。ラババンが間に合わなかったと言うことで・・僕が作ってきました。ほら、ミ・ズ・ニ・ウ・キ・ク・サって書いてあるでしょ。(笑)(紙で作って丸めた紙バンドを持って)僕らの物販の場所はミズニウキクサの隣なんで置いて置きます。是非見に来てください。」


思いっきり山口の兄貴分的な発言でほっこりジョークが飛び出したかと思うと。たっくんの復活祝いでサークルモッシュを呼びかける。いつもやっているのか、呼びかけが上手い!みるみるサークルを回る人が増えて大きくなっていく。大体直径4mくらいのサークルにまでなって皆走り回る。「たっくん、復帰おめでとう〜!」って言って皆叫びながら楽しく駆け回る。じゅんさんはそれを観て「本当にありがとうな〜」と言って我がことのように喜んでいた。一つ難を言えば、その時会場にはミズニウキクサのメンバーが居なかったこと。まあ、じゅんさんがライブ後に100倍くらいマシマシで吹いているだろうから、それはそれで良かったのだろうね。なんてね!

めっちゃ良い仲間たちで羨ましいぞ、たっくん。

 

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4。ザクロ

福岡のバンド、ザクロ登場。基本、ヴォーカルが全てをリードしていて、バンドというよりソロの歌手的なイメージが強いこともあり、一月にPEROが来た時のFUSEで対バンした時のザクロはあまり真面目には観ていなかった。今回、客入りの良い状況で観るザクロは決して悪くはなかったのだが、基本、何故か苦手な感じなのだ。


なべさん「歌謡曲っぽいって言ってたけど、そうではないなぁ、椎名林檎みたいだな。俺、椎名林檎好きだから全然OK!」

 

と言われた。

まあ確かに似ているかと聞かれれば似ているのかもしれないが、椎名林檎か〜、複雑。まあキノコホテルみたいな感じかなと1人ブスったれる。椎名林檎と言われたら嫌いとは言えないし、辛いわ。(苦笑)


まあ、そんなボヤキはさておき、白夜奇譚第三番手として出てきた禊萩ザクロさん率いるザクロ、まんまやん(汗)。圧倒的なヴォーカルだった。「ザクロ “ラピスラズリシンデレラ”(Official Music Video) - YouTube」を歌うザクロ、なんちゅう声なんだと恐れ入る。ベースもドラムも存在感はないのだけれど、とにかくヴォーカルが凄いし、MCも丁寧な敬語の語尾が命令調、乱暴に変えてくる遊び心も全て計算づくなんだろう。あそこまで貪欲にこられると僕は引いてしまうのだが、斜め前にいた愛美さんは完全に目が釘付けになっていた。確かに会場の支配度合いが凄すぎてパフォーマー側から観たら目からウロコなんだろうなぁ。あのど根性は恐るべし。なんだかんだ言ってきになっているやん。何回か見ていたら、いつかはどハマりしているのかしら。ヤバイ、ヤバイ。根こそぎ持っていかれる日は近いのかもしれない。激ヤバ。

 

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5。THE INCOS

続くはこちらも福岡のバンドTHE INCOS。こちらもひいろ大先生が率いるバンドなのだが、前回INCOSのリリースツアーで来ていたFUSEで観たイメージと今日のイメージとは随分違って見えた。ひいろ大先生の佇まいが今日は儚げに見えてホロリときてしまった。そもそも歌い方が好物だし、ギターも歌が上手いし、バンドとしての総合力はバッチリだった。もっと圧倒的にひいろ大先生のワンマンバンドなんだと言うイメージで捉えていたから、少し引き気味だった前回と違って、変な思い込みは崩れ去ってイメージがガラリと変わって良かった。


ひいろ大先生「最近は県外にもファンが出来て外に行くこともあるのだけれど、まだまだINCOSは人気がないバンドなんで、できたら皆さんにも応援してもらいたいなぁと思っています。」


圧倒的な人気バンドとして観ていた僕としては、この謙虚さはヤバイ。かなりこの瞬間にパートを持っていかれてしまった。物販列がなかなか進まなくて買えなかったのが不幸中の幸いだったかな〜、もし買えてたらどんだけ散財したことか。(⌒-⌒; )

あぶねー。あのノリはやばすぎる。

なるほど、僕はちょろいな。ヤバイな〜、女の人怖いな〜。(汗)

 

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6。AINSEL

さて来ました、今日一番メタルなバンドAINSELの登場だ。広島のバンドで、前回あったミズニウキクサのライブで対バンだったけれど、そのライブが楽しすぎたので今日も大いに期待していたし、やはり期待通り最高に楽しかった。今回はドラムのサポートとして広島のバンド、コトリヤのカワさんが参加されて、コトリヤのカバーをやったんだけれど、めちゃ激しくて、ノリノリだし、リズムが安定しているからヘッドバンギングがなんとも気持ち良い。完全にあの時、昇天していた。KAWANSEL最高じゃないか。カワさんが参加したAINSELをそう呼ぶらしい。(笑)もうとにかく全力でヘッドバンギングができて、気持ち良すぎたし、やっぱりライブはこれだよなって思う。終わった頃には汗だくで爽快だったな。それにしてもCDとライブとのギャップがこれほど大きいバンドも珍しい。いやー、ライブ盤出した方が百倍良いのになぁ〜などと勝手なことを言ってみる。RIKu.さんめっちゃいい。最高すぎる。ギターもベースもドラムもみんな大好きだわ。またライブ行きたい。

 

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7。ミズニウキクサ

いよいよミズニウキクサが登場する。いつものように下手の愛美さん前の柵をとって観る。たっくんが復活なのでドラムセットがステージ前に斜めに配置される。無理やり引き出した感が出ていて廃虚感が溢れる小倉FUSEカッコいい。あたかもステージが一部破壊されたかのような感じと、スモークがミスマッチなようで面白い。たっくんのドラム上手横に、にちなちゃん、たっくん下手横、愛美さんの後ろがよねぴくんだ。3人とも今日は2トーンサンバーストのこげ茶色のギターで渋く合わせていた。ミズニウキクサの激情型のライブにはテレキャスよりはストラトの方が似合うような気がする。特にギターが若さ弾ける荒削りなサウンドになったいまのサウンドは過去に固執するより、思い切って新しいテイストに振り切るという愛美バンドとしての昨年後半の試行錯誤があったからこそ、良い方向に進めたのではないか?第二期ミズニウキクサとして新しい道に新しい若いメンバーとの交流は大いなる刺激をウキクサにもたらした様だ。

幕が開き、新曲「メロー・スリープ」がはじまる。

激情型のノイズの嵐のギターパートを若い2人、にちなちゃんとよねびくんが担う。愛美さんのベースが重くしっかりとした音を出し、なによりもめちゃくちゃにかっ飛ばすたっくんのドラムが全ての音を牽引する。知ってはいるけれど、半年ぶりのそのサウンドには度肝を抜かれた。知っているはずなのに、まるで初めて聴いたかのような衝動に戸惑う。確かに一曲目は新曲なんだから戸惑うのは当たり前なのだが、二曲目の聴き慣れた「街」も完全にアレンジを変えている。とにかくピッチが早いし、入りのギターも音を変えている。あれだけ違和感を感じていたのに、これはありだと強く思えた!音楽は耳の慣れたアレンジに固執してしまう事もあるのだが、この激情型への切り替え、割り切りは良い選択だったと言える。若い2人の良さも生きるし、第二章ミズニウキクサはより松本愛美的に変貌を遂げた。


愛美「私は自分がやりたいようにやっていいんだって思えるようになって、それが開放感になって、そして良い感じにバンドにも還元できているなと思っています。これからもミズニウキクサはどこまでも、どこまでも突き進んで行こうと思います。

ベルベット・ブルー!」


怒涛の如くベースが地を這いずる、今のミズニウキクサを象徴するかの様な曲がこの曲「ベルベット・ブルー」は、最新型のミズニウキクサを一番上手く語っている様にも思える。歌詞にある内容を正に説明したのが先のMCだったんだろうな。


さあ始めよう 終わりの見えない遊泳

もう戻れない季節が 銃口向けて

突き抜けた 朝が来た

 

いつか描いた理想にまた手を伸ばして、もがいているミズニウキクサと一緒の世界にいられることに、感謝しかない。僕らはなんて幸せな世界にいるんだろうか。もうとことんついて行くから!

もうこれ以上ないくらい大はしゃぎなイベントだった。また来年!白夜奇譚vol.4に期待してます。

 

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ミズニウキクサ

セットリスト

‪1.メロー・スリープ‬

‪2.街‬

‪3.カシス・ビート・ロマンス‬

‪4.夏の終わり‬

‪5.ベルベット・ブルー  ‬

‪encore:‬

‪6.燦然と

やっぱり最高!九州重音祭!HOTOKEの復活!Slaughter to Prevailのマスクの下は・・?!

令和2年1月18日

福岡EARLY BELIVERS

 

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1。熱い九州再び、素晴らしき仲間たち
雨が降る朝、東京では雪が観測された。ここ福岡も暖冬の1月に漸く訪れた冬の冷え込みが襲う。あたかも北からの使者が一緒に冬を連れて来てしまったかの様な冷え込みで震える。

会場のアーリービリーバーズに着くと軒先から外壁を包み込むように数多なポスターが隙間なく並べられ、ドレープのように吊り下げられていた。まるで量販店の特売セールの会場にでも間違って迷い込んでしまったかのような錯覚に襲われたが、その横に馴染み深い九州重音祭の告知ボードがあったのでここがライブ会場なんだと認識ができた。そうか!祭りだからこんなド派手なことになっているんだ!

いつものあっさりしたアーリーとは一味違うので少し躊躇したが、祭りだってことを考えれば合点はいく。それに来ている人の数が本当に半端ない。これでこそ重音祭!九州デスコアの祭典!昨年の小倉FUSEを思い出す。ああ、あれから一年か〜。よくぞここまで復旧したものだ。もう感謝しかない。それに何やら活気がすごいんだ。目頭がやたら熱くて汗がいっぱい出てくる。本当にヤバイわ!

そう言えばこのポスターはローナ・ショアの来日が中止後になってから作り直されたポスターの様だった。作り直したけれど使うの忘れていた!とかMARINAさんが呟いていたやつかな?どんな星の巡り合わせか、毎回こんなふうにトラブってばかりいたら疲れるよな。MARINAさん、マジ大変だ。昨年はメインアクトの2バンドがキャンセルとなり、払い戻しやらポスター作り直したりやら、なんでんかんでんやっとったっけ。常人じゃあ、あっちゅう間に潰れていただろうよ。本当に凄いよな。結局、HOTOKEを連れだって九州の冬に熱い炎をつけたのだからリスペクトしかない。

アーリーの外ではそんなMARINAさんと九州重音祭の出演者らがいつものように楽しそうに談笑している。HOTOKEのREIGAやPOSTHUMANITYの荒木さんも混じる。皆んな笑顔で団欒している。それだけでも見ていて楽しくなって、もう既に今日来た目的は達成できた様なものだったが、ライブはこれから。ここに至るまでの紆余曲折、本当に関係者の結束とデスコアの情念の賜物だと思って感慨深い。だって9月は最低だったからさ・・。

福岡GRAFで開催された9月のPOSTHUMANITY の新譜「ilife」リリースライブにHOTOKEも出るというから、もう重音祭みたいに興奮して、この日が来るのを心待ちにしていた。ところが、ライブが明日にまで迫った前日の夜にいきなりTL上にHOTOKEの文字が躍り出た。ブレーキングニュース、まさかまさかのHOTOKEのボーカルとギターが逮捕!「ええ〜っ(汗)明日、ライブなのに!何やらかしてん!」理由は正にRIZEのKENKEN達がちょっと前に捕まったアレ。HOTOKEも有名人なんだ〜、芸能人なんだ〜と妙な距離感と共にライブが無くなる寂しさでがっくり肩を落とす。あのお祭り男が居るいないでは宴会が葬式くらいに変わってしまうからだ。こればっかは替が効かないから泣くしかない。結局、以降の公演は全てキャンセル。勿論直近のWithin Destructionのサポートやら何やら全てキャンセルになった。そんな落ち込む気持ちとは正反対に主催者、POSTHUMANITYの荒木さんらをはじめとした同僚バンドらから福岡GRAFのステージ上では熱いMCが溢れてた。・・皆、HOTOKEが好きなんだよ。なくては困る存在なんだなぁと凄く感じられた。

特にHYDROPHOBIAのRINさんは「奴らをこんなことで終わらせない、REIGAとKEISUKEを必ずステージに連れてくるから!」と感動のMCで会場でウルっときた。その日は演奏こそできなかったがHOTOKEのIchiroがHOTOKEの物販を持って、やって来ていた。バンド仲間の二人がやらかしたことに対して、逃げずに針の筵に飛び込んできたことは全くもって素晴らしいなぁと思う。ツイートでも、うん、これはなかなか言えることではないから、やばかった。 

Ichiro「メンバーのやったことは褒められたことじゃないけれど、許されるならHOTOKEは続けて行きたい!だからなんでも僕が答えられることがあれば答えるので、僕は居るんで、話に来てください!ライブには来てください。お願いします。」

愛が溢れているからこそ、皆、同僚のしたことの弁明をして一丸となっていた。目には見えないけれど、絆は大切だと思う。このコミニティー、やけに目頭が熱くなるんでいかんわ。

ここまで復帰するのに色々あったに違いないが、傍観者の僕らはただひたすら待つのみだった。そんなHOTOKEが復帰したのが、年も押し迫った昨年末の対バンライブだった。僕はど平日だったから参加こそできなかったけれど、その日1日はひとり興奮していた。そしてこの九州重音祭で久しぶりのHOTOKEを観ることができた。REIGAとKEISUKEもいつの間にか外でいつものように騒いでいた。変わらない様子で良かった。その姿を確認できるなんて奇跡じゃなかろうか?今日は久しぶりに熱いライブになるなぁ、茫然とただアーリーの入場列の中から見る光景からそんなこんなを考えながらガッツポーズしていた。

暫くするとSlaughter to Prevailの一行がアーリーの前に整列する僕らの入場列の向かいに車を止めた。プロモーターのMARINAとREIGAが並んで迎えに行った。到着した面々とのビジネストークは真面目な面持ちではじまったが、途中から笑顔が出てきて明るくなってきたようだった。堅い雰囲気が結構柔らかくなるもんなんだな。←ロシアに対する偏見か?(笑)出演者が揃ったので入場がスタートした。

 

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2。ライブのはじまり、新しき偉大なる一歩。第三回九州重音祭。

開場は15:30で若干押していた。それでもここ何回かのアーリーの入場に比べて早い。入るとすぐにDefying DecayとSlaughter to Prevailの物販が並んでいる。その向かいには T.M.Musicの物販とDJブースがある。また会場の中にもテーブルがセットされて、HOTOKE、Universe Last A Ward、Universed Crestfallen 、Secret  Temple、POSTHUMANITYの物販がビッチリ並んでいた。後ろに二列でPA台がセットされていたし、これだけ物が詰め込まれていたら会場も狭く感じるよな。

16:00きっかりにUniversed  Crestfallenのライブがはじまる。溢れ気味の人で埋まった会場で後ろの方から感慨深げに見ていた。オープニング・アクトでもなかなか良いデスコアだった。バンドは名古屋から10時間かけてやってきたんだぞ!と話していた。演奏は重低音が会場中に響き渡る良い音だった。これなら皆のハートに届くし、アピールするよ。MCは酷いけど、来た甲斐あったんじゃないの?

さて2バンド目にはもうUnivarse Last A Wardが登場する。早すぎないか?北九州から日本全国へ、遠征ライブに精力的に参加し続けている。ハードコアを日本語で歌っているけれど、その威勢と歯切れの良いパフォーマンスで全部もって行かれる。「ここからMCなしで最後まで歌い続けます!」と言うと曲がスタートして極間もなくULAWの世界にどっぷりと浸かる。なんちゅうクオリティーの高いバンドだろう。激情系なんちゃらなんて枕詞もあったくらい、正にそんな激熱な叫び声が会場に響き渡る。今日は0時を回るだろうから、あと6時間以上やるんだと思うとそんなに体力がもつんかいなと思う。17:30で2バンド、わりと早い進行だ。続くバンドはSecret Temple、 REIGAがすかさずテキーラのショットグラスを配る。ヴォーカルのGx Px(Goppeni)さんがREIGAから強制的にショットグラスを渡されて、MCで話す。

「今日はこの後も19:30からGRAFでライブがあるからさぁ、飲みたくないんだよ〜。・・・まあ、今日は祭だから飲むけどさぁ〜、・・・そうだな〜、(REIGAをみながら)何事も程々で、程々で遊ぼうぜ!(ニャリ!)」

これには会場からはブーイングが!「重い!重い!重いよ〜。(笑)」と歓声が起こる中、ステージ袖から「悪りぃ!」と手を合わせるREIGAがチラリと見えた。めっちゃいい仲間。いじられて薄めてしまえ〜。

このバンドは初めて聴いたけれど完全にスラッシュメタルだった。これからアジアツアー回るって言うのも頷ける確かな演奏力だった。偶然にもYUUくんがGRAFでSecret Templeを観てかっこいいと言っていた。めちゃカッコよかったな。

休憩時間中にドリンクを頼む。キャプテン・モーガンのコーラ割り。コーラ割と言えばバカの一つ覚えのジャックコークだった。それよりマイルドで甘いキャプテン・モーガンのコーラ割りはニャンさんに教えてもらった。アーリーでもGRAFでも飲める。GRAFではレモンが添えてあり、抜群のうまさでした。

そんな中ステージではタイのメタルコアバンドDEYFING DECAYが機材設営に励む。とにかく関係者が多いしステージはどうしたの?と言うくらいの機材で溢れている。やたらとキーボードとカメラが多いし、ステージに独自にPA台まで組まれてるのにはびっくりした。それと巨大なカメラマンがガンガンライブ中に撮影していた。広くないステージに全体的に小粒なメンバーが機材に埋まっていて、エッこの人が?と言うヴォーカルの気の良い兄ちゃん?が歌い始めたので目が点になる。デスコアやスラッシュメタルが鳴り響く会場でエレクトロニカはかなり軽くアウェー。迫力不足は否めない。もう最前に来たし、とにかくジャンプをしまくって飛び跳ねるしかない。曲のバリエーションは多くて途中バラードも挟む。そんな中。ベースがワイヤレスを付けて会場のサークルの真ん中に登場した。これは盛り上がるが、なんと彼は後ろに行って消えた。ライブ中にいなくなるベース?まじか!?ファンキーすぎる、ベースが面白すぎる。自由だ!あまりにも!

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3。またおっかないステージに戻って来た!HOTOKE出陣!

とにかく飛びまくったのでタイのバンドのステージが終わってから寒い外でちょっぴりクールダウンしてからまた会場に戻る。いよいよHOTOKEの登場だ。しかし様子がおかしい。なんと下手のスピーカーの音が出ていないようで、アーリーのスタッフが集まっている。もうバンドの準備は終わって開始待ちになっているのに機材トラブルとは。ここずっとまともにHOTOKEのライブがはじまってない。ライブっていうと何かが起こるんだ。ギターが鳴らないとか、機材が壊れるとか・・。遂にアーリーのスタッフは意を決してスピーカーの解体を始めた。「マジか!」結局スピーカーのケーブルを切って摘出。テスターで通電していないことを確認するや、スペアのスピーカーに交換して配線を繋ぐ、ビスとカバーをセットしてライブ再開となった。はじまると目の前にREIGAとPOSTHUMAMITYのゆずぽんがツインヴォーカルでWorld Collapseの熱唱を始める。会場は大きなサークルの中で狂ったような獣達がモッシュを踊る。世界一危険な箱がたった今ここに出現した。始まりと共に圧縮で上手柵から柵内に入ったので真横から見る羽目になった。REIGAは酒瓶片手だったし、殆どのパートをゆづぽんが歌っていた。

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REIGAのスクィールが聴きたかったが結局聴くことができなかった。でも目の前にHOTOKE!もうそれだけで十分だ!いつもの強がりREIGAからは聞けない心中の吐露もあった。

REIGA「昨日は寝ることができなかったんだ。」

それでもこのステージに帰ってきた。とんでも無くおっかねえステージに戻ってきた。だってそこがREIGAの生きる場所だから。僕らにとってしたら、復帰は喜びでしかないのだが・・。変わらぬHOTOKEとして戻って来てくれたことに、嬉しさしか感じていないのだが・・。今日の出演バンドの皆んなだって、ただそれだけを話しているのだが・・。でも当の本人はそんなもんじゃない葛藤と恐怖に苛まれていたんだとその一言から読み取れる。精神安定の媚薬に走ったのも怖いステージが一因だったのかもしれない。そんな不安とも対峙できるだけの野望と貪欲さに、前向きなバンドへの愛、初期衝動に立ち返った心の一部がその口から飛び出す。

REIGA「*N*O*R*C*みたいに俺たちは流行りの恋だの愛だのは歌っちゃいねぇんだよ。もっとこの胸の中にある熱い想いを歌っているんだよ。そんなもん捨てちまえよ!知ってる奴は歌ってくれ!」

槍玉にあげられたバンド名はあえて伏せておくけれど、そんな危うい部分も含めて、観るものを引きつけてやまないこの尖り野郎がREIGAの魅力なんだ。だからこそ、こんなところで潰れてる暇はないんだよ!びびってんじゃねーぞ。

REIGA「来年はもう一つ上の会場でやりましょう。先進もうぜ〜、あそぼうぜ!」

そして、大きく頭を下げて頭の上で両手を合わせる。

「悪いぃ、本当にごめんな!これからも頼むわ!」

と言っていたと思う、心の中で。

流石、REIGA流のみそぎなわけだ。もう、早く次の曲やってくれ〜や。変なとこから汗が流れて困るから。でもこの独特のMCがなんといってもHOTOKEの専売特許。やむを得まい、付き合わざるを得ない。

REIGA「実は今日はこの、ライブをブッキングしたMARINAの誕生日でもあって、ほら降りてこい!。去年、立ち直れないくらいいろいろあったのにまた九州重音祭をやって、海外からバンドをいっぱい呼んでくれた。おい、何か話せ。」

(笑)こうした仲間がいてコミニティーとなっているチームデスコア。こうした繋がりが得難い関係となって、お互いに補完する関係性を築いている。

今年、MARINAがブッキングした来日バンド、Signs of the Swarm、Ingestedのサポートも早々にHOTOKEが務めることが決まったし、UNDERGROUND FESTへの出場も決まってた。日本産デスコアの熱さを早く世界中にぶちかまして欲しい。Paleduskだけじゃなく九州三羽烏のHOTOKE、POSTHUMANITYも早く海外に出て発散しようぜ!楽しい時間はあっという間に終わる。

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4。動員100人突破!POSTHUMAMITY登場!

HOTOKEに比べると安定した活動を続けるPOSTHUMAMITY。HOTOKEも良いが僕はこのバンドのポテンシャルはこんなもんじゃないと思っているから、早くブレークしないかな〜と心待ちにしている。超絶ハイテクドラムの光くんとドレッドヘアに変えたゆづぽん、そして九州デスコアの名実ともにドン荒木(メタルモンスター)この重低音!最高なんだよ。 1曲目のDiceyから重低音を聴かせる。カッコいい!

荒木「今日は寒い中、九州重音祭にお越しくださり誠にありがとうございます。みんなのおかげで動員100人を超えました。九州は動員が少ないと言われ続けていますが、100人!これも皆様のおかげです。感謝します。そしてMARINA!彼女がいないとこんなバンド連れてきてくれないし毎年赤字覚悟でやってるMARINAを本当にリスペクトしています。あとHOTOKE、マジやろうぜ!」

Unconscious Murderのエンジンのエグゾストノートのようなリフが凄まじい。デスコアはリプが単なる低音で単調でつまらないと言う人もいるけれど、このバンドはプログレとも思える複雑怪奇なリフを奏でる。荒木はコピーできるもんならしてみろ!とライブ中でも挑発している。選りすぐりの業師が集うバンドPOSTHUMAMITYはもっと大きくなるべきだと思う。来年はB1くらいに会場が広がると良いね。

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5。ロシアからの刺客Slaughter to  Prevail降臨!

ステージでは機材のセッティングが始まる。ドラムのエフゲニーがドラムセットを組み上げる。マイクもベースのセットが終わった。アレックスもマイクのセットが終わった。あれ?ロバートとジョーダンのUKチームは?PAセッティングが日本語、ロシア語で上手くいかない。MARINAさんが間に入ったが、マイクが直接セッティングをエフゲニーと開始。マイクが指揮を取り、エフゲニーがステージ上の機材をいじる。凄い勇ましいと言うか、怖ぅえー。言動は怖いが、物には凄いデリケートに対峙していて、ヤマハのベースの置き方とかも見たことないくらい慎重に置く。だから細かいのかもしれない。ロシア語で全くわからないから何言ってるのかは知る術もないが、明らかに焦って汗かくエフゲニーの様子を見ていると、こらすげーわ。なんだか変なところに感心した。おかげであっという間にPAのセットも終わり楽屋に上がる。

この時既に23:10。僕は当然今日は帰る予定をしていないが、帰るつもりでいた人もいたようで、開始時刻が延びることに愕然としていた。15:30に入ってから8時間が経っているわけだから、それを考えるとまあ、普通な反応だろう。そんな僕らの前に問答無用の鬼たちが現れた。

降りてきたのは覆面を纏いし悪魔の3人。ギターのUK勢はいない。なんらかの事情で本ツアーには帯同していないようだ。ギターはスピーカーから流れるだけ。それにドラムとベースとヴォーカルが乗る。しかしこの狭いステージに三人もの悪魔が降りてきただけでその強烈な存在感に場の空気が変わる。震えが止まらない。一曲目のChronic Slaughterがはしまる。なんだこのヴォーカル、凄まじい。全てを飲み込んでしまうかのような音圧。覆面が僕らの方を向く。鋭利な刃物の筵のような歯が動き、僕らをミンチ状に切り裂いてしまいそうな恐るべしマスク。ギターも素晴らしい音なので、生で聴きたかったのは山々だが、それでもここに来てくれたことへの感謝が勝る。この圧倒的なガテラルとスクィールの迫力は見事だ。それにマイクのヘッドバンギングと扇風機ヘドバンも凄い。負けちゃいられない。MCで聴けたアレックスの声はなかなか可愛らしい声だったし、途中最前の僕らと拳を合わせてくれたし、とてもフレンドリーで楽しい。またショーの後半、マスクを取って歌ったのだが、声のリミッターが外れたかのような明らかに伸びやかな歌声に変わり、恐るべき咆哮で驚愕した。もはやマイク無しでいけたんじゃね?この箱なら十分だろ?生声だけでバックの轟音を抑えて聴かせる。これは得難い貴重な体験だ。はじめはロシアのバンドと言うことで舐めていたが、恐れ入った。最高でした。これ以上はないだろう。新曲も挟みながら終演は0:00ジャスト。見事だった。来年の九州重音祭が今からまた楽しみだ。

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SU-METALと共に、もう一つの銀河へ!

BABYMETAL

APOCRYPHA – ANOTHER GALAXY -

Zepp DiverCity 

2019年12月17日

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1。ライブ前

朝なのにこんなに人がいる、凄いなぁ。朝5:30のフライトを待つ搭乗口の待合、こんな時間でもかなり乗客がいる。でも珍しくメイトが少ない。パッと見メイトは僕とOZさんだけだった。いつもなら誰かしらに会う北九州空港スターフライヤーの5:30出発の第一便。遠征組の定期便だったので、誰にも合わないなんて非常に意外だった。確かにいつものアリーナクラスのキャパに比べてZeppはその10分の1程度だから、それなりにメイトが少ない。それにこのZepp公演はThe One限定公演であり、その情報は1月の幕張公演2daysの発売、3月の横浜・名古屋のThe One限定Blu-ray発売に続けての発表だったから、割と敬遠する人が多かったのかもしれない。

BABYMETALのZepp公演ってのは当然、圧縮がきつい体力勝負の箱だから、せいぜいセトリは1時間のライブになる。ステージとの距離は近いけれど決して観やすい環境ではなく、ひたすら辛い。それを知っている人は敢えて冒険はしなかったのかもしれない。

前回の大阪城ホールでは観やすかったし、セトリもフルスケールで、ショーとしては申し分なかったから、とても満足していたし、10月から毎月ライブになっているので、お台場公演は意外なほどに知り合いが少なかったのかもしれない。

 

飛行機は闇の中を飛び立つミッドナイト・フライト。雲の上で夜が明ける素晴らしい風景に目を奪われる。

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ライブ会場に着いてみると物販列は10人程度。顔見知りは少なかった。ギャラクシー柄のワークマンに包まれたモンタナさんや、つくねさんくらいか。朝8時に着いたので物販に並ぶが、途中雨に降られ、12月のお台場の冬の厳しさを思い知る。木にかけられたBOH神似のテルテル坊主の甲斐もなく、雨が降り続いた。東北から来たなおさんが「今朝のお台場の寒さは半端なかった!東北より体感的には寒かった。」と言っていたくらいの狂気の沙汰だった。救いは10:00くらいからOZさんと交代でダイバーシティ東京のフードコートに暖を取りに行けたこと。物販列は12:00くらいに増え始め、蛇行する列が2人並びの6列になって、会場横を埋め尽くす。歩道を行き交う観光客が何事かと、さも珍しいものでもみるかのような面持ちで通り過ぎていく。午後はテルテル坊主の効果も出て雨が上がる。14:00に一度列が整理され、14:50ごろに物販が始まる。地下の物販の場所まで移動すると、その後はスムーズにTEEシャツとタオルをゲットできた。売り切れは夕方遅くだったので無理して並ばなくても買えたみたいだったが、こればっかりはわからないから仕方ないと諦める。

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物販が終わりフードコートに皆が帰って来たくらいから、漸く知り合いがちらほら現れ始める。物販列では下川さん、ZUNDAさんに会えたし、物販後にKANEさんと連絡が取れて合流する。買ったものは東京テレポート駅のロッカーに入れて、ライブの仕様に着替えてフードコートに戻る。ダイバーシティ東京はフードコートに隣接していてライブ前に集まる場所があって便利な箱だ。おかげでゆうさん、stさん、なおさん、ZUNDAさん、nezuさんとも話ができた。

皆んなライブが続いていたから単に出足が遅かったと言うことがわかった。特に関東圏の人は昼から動き始めた人が多かったみたいで、楽しいひと時を過ごした。開場時間ぎりぎりまで寛げるダイバーシティのフードコートはよいな。素晴らしい。

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2。ライブ

「とにかく入場が早いから余裕かましていると先に行かれちゃうよ。」そんな忠告がTLを流れていたので、半信半疑で早めに集合場所に行ったけれど正解だった。18:00から入場が開始されたが、18:01には100番まで入場。僕の300番台もあっという間に番がきた。これだけ手際が良い入場は初めてみた。いつもこうあってほしいものだ。

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勿論、久しぶりの1柵目。僕の番号でも下手ならいきなり五列目にいけたので無理に溢れかえっている上手に行くのはやめて前を行くことにした。SEではスリップノット聖飢魔IIドリームシアターパンテラが流れている。目の前には懐かしい白い緞帳がかかる。2017年の大阪銀狐以来のZepp公演に心躍る。横の扉が締まると圧縮でグッとくる。下手から中央に押される。客電が消えて暗転すると狂ったような圧縮と前に行こうと足を入れて前進しようとする観客が蠢く。これは辛い。激しい時は手もあげられないほどの圧縮で、久々にZEPPの洗礼を浴びる。

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はじめのFUTURE METAL は白い緞帳に映されていたので、近すぎて微妙だったが、緞帳にSU-METAL、MOAMETALと順に影が映されて歓声が沸く。三人目の影が目の前に映る。明らかにMOMOKOMETALだった。その瞬間、緞帳が下ろされると、其処には満面の笑みに包まれたMOMOKOMETALがいて、狂ったような百々子コールで圧縮が倍加する。まるで「俺の百々子だ其処どけ」的な剥がしがはじまる。DA DA DANCEで体勢を屈めて僕らの方に微笑みながら近づいてくるMOMOKOMETALはいつしかの最愛ちゃんに重なる。ヤバイな、可愛さの絨毯爆撃。もう下手側は完全にMOMOKOMETAL一色になっていた。だってめっちゃ可愛いかったから!

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エレベーターガールの時、MOMOKOMETALに変わってMOAMETALが下手にやって来る。MOAMETALはと言うと息を飲むほどの美しさ。やって来てはマニフィセントの様なツンとした笑みをしたかと思ったら今度はいつもの至福の微笑みで笑いかけてくる。交互に繰り返すこのツンデレのギャップ萌えで完全に僕らはノックアウトだった。

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動きようのない圧縮の中、強引に脚を入れて剥がそうとする連中に挟まれる。ゆっくりとだが中央へ移動する。其処にはSU-METALがいる。表情の細かな変化まで読み取れる距離でSU-METALを愛でる。本当に美しくなった。声援の中に時折混ざる「誕生日おめでとう!」あと3日で22歳になるSU-METALは完璧なミューズだ。僕らがいつも見ているそのままのSU-METALが、僅か5m程の距離にいる。圧縮の間から立ち昇る湯気に意識が朦朧となりながら、確かなその存在を感じる。凄いぞ!凄いぞ!SU-METAL!

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そして神ソロがはじまる。いつぶりだろうか?大神様、LEDA神、BOH神、青山神のソロが会場に響き渡る。藤岡さんのギターを相変わらず抱えて奏でる大村さん、いつも小神さんと一緒なのかな。BOHさんはよく見えたけれど、あの仮面を付けているから、BOHさんらしさは希薄で物足りない。LEDA神と青山神は見え難かったなぁ。猛然と前に来ようとする連中から常に攻撃を受けているから、なかなかショーに集中出来ない。手を上手くあげることすらままならない。この時が一番キツかった時だ。流石にPAPAYAではタオルを回したけれど、それ以外で何かをするのは体制も崩れていて難しかった。そんな状況だからW.O.D.だと言うのに一柵目はサークルができなかったんじゃないかな?少なくとも僕の付近には起きた形跡はなかった。

いつもなら此処で「WE ARE BABYMETAL!」とやってから爆発音と共に一旦終了、再開してSHINE、ARKADIAと行くのが通例だったが、何もなかった。いつもの幕張の告知映像に切り替わって、終わると終了となった。きっちり1時間。確かにこの圧縮では1時間がせいぜい。久々の洗礼に「疲れた。」としか言葉が出ない。ずぶ濡れの服を東京テレポート駅で着替えてスッキリしてから帰路につく。

本当なら、みんなと一杯やって騒ぎたいところではあったが、グッと我慢して羽田に向かう。ど平日遠征のサガ。

 

3。SU-METAL生誕祭

想像した通り、何も目新しいことはなかった。一体何がANOTHER GALAXYなんだか?まるで何のことやらわからなかった。アリーナに比べたら小さい箱のZEPPでのライブで、神ソロが復活。いつものセトリに混じって「ヘドバンギャー!!」をやったこと。生誕祭のたびに演奏されるヘドバンギャー!!。つまりはそう言うことだったのかな?


SU-METAL! HAPPY BIRTHDAY!


新しい一年をまた僕らと共にヘドバンしよう。僕らはいつも君の側にいるんだからね!

今年はLEGEND Mもあったし、SU-METALの生誕祭もできた。素晴らしい一年だった。

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セットリスト   

2019.12.17

Zepp Divercity Tokyo


FUTURE METAL 

DA DA DANCE 

ギミチョコ!! 

Elevator girl 

Shanti Shanti Shanti 

Starlight

神ソロ

Kagerou 

Distortion

メギツネ 

PA PA YA!! 

KARATE  

ヘドバンギャー!! 

Road of Resistance 

 

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天体3349×九州界隈 本当にこれが初なのか?

CANTOY、天体3349

令和元年12月14日

小倉FUSE

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1。CANTOY

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天体3349は20:45からと書いてあったから間に合うかもしれないな・・。博多から新幹線に乗って小倉に着いたのは19:40頃。小倉FUSEでは丁度CANTOYがはじまったところ。このCANTOYって音楽は聴いたことはなかったけれど、ファンが着ているビールジョッキーのTEEが強烈な印象として記憶に残っている。ライブ中にお酒を飲んで乾杯するというパフォーマンスは北九州の「1pint treato the kilkenny」と言うバンドがやっているけど、それに似てる?このバンドもスカコアっちゃあ、スカコアかな?そんな流れからスカってこんなノリなのだろうか?バンドが自腹で缶チューハイとか缶ビールを大量に会場に持ち込んで配る。お酒を売るライブハウス的にどうなのか?と言う疑問も頭をかすめはするが、配られた会場は当然盛り上がるし、悪くない演出だ。音楽性は非常にポップで、時に電気グルーヴのようなテクノっぽく、時にfalilvっぽくもあり、でもこのリズムの刻み具合はスカコアなんだろうね。凄く器用なバックバンドが付いているから、こんなごった煮的な変調の多い曲も難なく演奏できるのだろう。「社畜辞めますか?人間辞めますか?」とか「アルバイトのプロ」には所々にベビメタっぽいブレイクダウンが差し挟まれている。メイトがごっそり持っていかれるのも良くわかる。おかげでサークルモッシュが幾度も起こっていた。バンド自体は東京を拠点としているが、ボーカルのみりぽちゃんは小倉出身と言うことでグッと距離感が縮まり、親近感が湧く。想定外な盛り上がりをみせたCANTOYのライブはかなりヤバかった。TEEシャツ等マーチのセンスも良いので、特にこの猫TEEはえっふーに大好評だった。ヤバイバンドに出会ったもんだ。祝10周年!来年のリリイベには参加しちゃうかもだな。(笑)

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2。天体3349

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そんなCANTOYがおわり、天体3349のライブとなる。会場は絶TEE、魁TEEで溢れている。今年2月の「絶叫する北九州」が懐かしい。バンドは形が変わってしまったけれど、元気に活動している。魁ちゃん(G,Vo)が頑張っているし、皆、絶叫と変わらないかんじで集まってる。相変わらず東京から小倉に来ているえっふーも沢山いるみたいだし、この出席率はビックリだ。


客電が消え、会場には三味線の美しい二重奏の前奏が鳴り響く。メンバーが登場し、歓声が沸く!続いて演奏されるのは「天体3349」として唯一発表されている曲「ムコウミズDIVE」だ。観客は初めから全力ハイテンション。まるで「天体3349 vs 九州界隈」と言った感じで、ガチンコ対決しているかのよう。フリも、掛け声も各々のバラバラながら、なんとなく揃う。続けて演奏された「秒の海」はかなりの難曲。そんな中、ハシグチカナデリヤさん(G,Vo)は難なく歌を披露。ギターも魅せる。どう言う流れでカナデリアさんが天体3349に合流したのかは知らないが、個性的で良かった。そして魁ちゃんもギターを完全にマスターしているし、鬼才カナデリヤさんに食らいついている。魁ちゃんももの凄い執念だ。ギターを弾いて歌う。この短期間で習得してここまで仕上げてくるんだから、本当に凄いと思った。当初はもっと危うい状況を想定していたので、意外な仕上りに驚くしかなかった。

そして「モグモグロック」の魁ちゃんのセリフがあまりにも大人な内容でモゾ痒かったけれど、皆んなの反応が面白くて良かった。最後に可愛く「ご馳走さま」って言ったのに対して会場は「おいしかった。」「おかわり!」「もう一杯!」とかいろんな反応が帰ってくる。思わず魁ちゃんが

「みんな元気よすぎ!小倉FUSEに帰ってこれて良かった!」

と言って会場が沸く。

「九州やばいわぁ、他県から九州ばっかりずるいって言われるけれど、やっぱ凄いもんね。私たちは出身が愛知、長野、広島、大阪とバラバラなんだけれど、九州に来る度に成長しているから九州出身のバンドって言っちゃいたいくらい大好き。」

そして、

「秘密なんだけれど来年は毎月九州に来ることが決まっています。」

と魁ちゃんが言うや否や会場が今日一番の歓喜に包まれる。「やった〜!」「すげー!」

そして、
「今はまだチケットとチェキしか販売していないけれど、今、レコーディングしているから、来年にはCDを出すことができるし、ライブがない時でも、何処でも皆んなにいつも寄り添えるバンドになりたい!皆んな出会ってくれてありがとう!」

ジーンとして涙。

僕らの聞きたかった言葉が次から次へと躍り出てくるMCの後に、魁ちゃんがエレキギターを置いて、アコギに持ち替えて「旅路」が披露された。アコギの魁ちゃんは初めてだったけれど格好良かった。エレキギターとベースの音にかき消されながらも、確実に存在感を感じさせるアコギならではの旋律には惚れる。アコギが似合うなんてイカシテルナ!最後にもう一度「ムコウミズDIVE」が演奏された。今度はハシグチカナデリヤさんはギター演奏に集中する。ヴォーカルは魁ちゃんだけ。魁版「ムコウミズDIVE」だ。これは僕らへの最高のクリスマスプレゼントだった!魁ちゃんを観に来た僕らにとって一番は魁ちゃんが僕らと対峙するこのシチュエーション。最後にバンドと会場が、天体3349と九州界隈の皆んなが一体となったフロアは最高のひと時だった。終わっても鳴り止まぬクラップに慌てて濱田さんが飛び出してくる。「今日は無理言ってライブさせてもらっているので、アンコールは無し。」と言うことでライブは終了。チェキ列は絶叫の時と変わらぬ長さで驚く。折角来たので並んで魁ちゃんに挨拶してきた。「魁ちゃん、戻って来てくれてありがとう!」これが一番言いたかったことだから、今年の内に言えて良かった。会えて良かった。今日、来れたことに感謝しかない!

良い年を過ごしてね!

また来月!

 

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セットリスト


ムコウミズDIVE

秒の海

10%の空

LV.??

ジパング

コトハとアイネ

モグモグロック

旅路

ムコウミズDIVE

 

追伸:ランチェキで亮くん直筆セトリがあたりました!上の左のです。(笑)

 

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ザ・ヒーナキャットが小倉にやって来た! "アドレナリン全壊!今年もありがとう〜ツアー"

2019年12月7日

小倉FUSE

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1。ザ・ヒーナキャットが小倉にやって来た!


ザ・ヒーナキャット "アドレナリン全壊!今年もありがとう〜ツアー"は福岡Queblickを皮切りに全国を回っている。エガッチョ(SHIMA)の福岡Queblickもとても良い箱なんだけれど、小倉FUSEは何てったって地元北九州!そりゃ〜、もう、上がらないわけにはいかないんだなぁ〜。なんか自分の部屋に来てもらったくらいの気恥ずかしさと、胸の高鳴りがある。だってザ・ヒーナキャットが小倉にやって来たんだから、しかも2DAYSで!。福岡はツアー初日だったからね。それも素晴らしかったけれど、小倉は2DAYS。ザ・ヒーナキャットのツアーは物凄く長いツアーとかではない。そんなスケジュールに2DAYSってすごくないですか?リリースツアーで東名阪と同じ扱いって、どう言うことですか?小倉やるじゃん!今はその喜びを反芻して、その余韻を楽しんでいる。

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近年来日アーティストをはじめとして、国内アーティストでも、福岡、九州は集客が思わしくないから、ツアーと言えば東名阪だけで、九州まで周ってこないなんてことは日常となっている。そんなご時世に、ザ・ヒーナキャットは福岡を重点的に攻めてくれる、もうそれだけで僕らは嬉しい。単細胞頭にはもうそれだけで充分感激なんだよなぁ。

それなのに、それなのに、ライブ中のMCで

「どことなく懐かしさの漂う街小倉に、懐かしい音楽を奏でるザ・ヒーナキャットって、お似合いだと思いませんか?」

ってひーちゃんが言ってくれたんだよ!もう

「ザ・ヒーナキャット大好き!」

としか思えないよね。本当に好き。

贔屓目にしか見れないけれど、本当にお似合いだし、何度でも来て欲しい。この街はどんどん開発が進み、日々、懐かしい風景が失われている。そんな中で、その魅力に気付いて発信してくれる人達が増えてくれることはありがたい。ひっそりと佇む小倉の風俗街の一角に小倉FUSEはあるので、駅から来る道すがらで懐かしい昭和の色香を味わうことができる。

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そんな古い猥雑な街にザ・ヒーナキャットの歌が本当にぴったりはまるし、とても贅沢に感じた。令和のこのご時世にこそ、こころの奥底まで響く昭和。昭和歌謡のスター、ザ・ヒーナキャットは本当に小倉がお似合いだった。ではその小倉公演のライブレポートです。


2。前日の対バンライブ

1日目は対バン形式のライブで、お楽しみの箱〜モノクロの虹以外の楽曲で構成された対バンライブだった。主に赤盤と水色盤、入門編、アドレナリンから選曲された11曲でとても素晴らしく、とても珍しいセトリだった。通常のツアーではモノクロ盤は必ずやると思うし、個人的にあげはが無いセトリって成立するんだ!って、このセトリを見た時はびっくりした。

 

12月6日セトリ

ふたりぼっち(お楽しみ箱〜水色の涙〜)

恋がしたい(恋がしたい、ザ・ヒーナキャット入門編)

毒子(特典音源)

シャテキオトメ(ザ・ヒーナキャット入門編)

はね(お楽しみ箱〜水色の涙〜)

ラリルレロ(お楽しみ箱〜水色の涙〜)

あいことば(ザ・ヒーナキャット入門編)

上様(アドレナリン全壊)

アドレナリン(アドレナリン全壊)

ツヨガリーナ(お楽しみ箱〜真っ赤に染まれ〜)

おしえて(アドレナリン全壊)

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とは言え、駆け出しキャットクルーの僕にはわからない仕掛けがいろいろと仕組まれているようだ。実は特典音源はとあるキャットクルーのリクエストだって言うことも後から知った。なるほど、手厚いね!:)

 

3。ワンマン!ワンマン!

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2日目のワンマンは18時入場だ。それまでに恒例のキャットクルーの白頭山飲みにも混ぜてもらって入場までのひと時を楽しむ。小倉初ワンマンとあって、ひーちゃんたちも小倉を楽しんでいたようだし、それに釣られて僕もいっぱい小倉の街を満喫できたと思う。

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開場時間が近づいたので、興奮冷めやらぬまま小倉FUSEに流れつく。待ちは20名前後、皆、知った顔ばかりだ。岡山だ、千葉だ、遠方からもやってくるのは凄いよなぁ。相変わらずFUSEは公演告知看板を出すのが開場間際。開場になるとキャットクルーが自発的にチケ番を呼んで順序良く中に入って行く。何と紳士淑女的な集まりなんだろうか。中に入ると皆、久々の再会をキャットクルー同志で喜び合う。時が経つのを忘れるほどに夢中で話す面々。「物販終わっちゃうよ〜。」の呼び込みに焦ってあいさんのところへ行く。相変わらずTeeシャツはSを除き売り切れ。前に並ぶえーちゃんがチェキで当たりを引く。キャットクルーは思い思いにアクセサリーとかチェキを買っている。ヒーナキャット初心者にとってはまだまだハードルは高い。上様仏様RYO-CHIN様とか「買うものないやろ〜。」とかあいちゃんに言われながらも、なにかしら買ってる。凄い強者が地味に多い。ミル姉とかおすぎさん、ニラさんみたいに地域構わず飛び回っているキャットクルーが多い。みんなが喜んで飛び回るのは、この和気藹々な感じがアットホームで落ち着くからなのかなぁなんてその物販の様を見て思う。一頻り物販を終えたところで客電が消え、ライブが始まる。勿論、「開幕」が会場中を鳴り響く。この魅惑の世界へと誘う調べがザ・ヒーナキャットならではのライブ!この完全に仕組まれた精巧な仕掛け箱のような独特のMCがすごい。ひーちゃん凄いわ。ザ・ヒーナキャットここにありって感じであがるよなぁ。ちのちゃん、ひーちゃんの順で現れてライブが始まる。早速モノクロ盤から「アソビタイ」だ。今日は予告通り「モノクロの虹」からの曲が中心となる。

ライブ中、朝菜さんと僕でヘドバンしていてひーちゃんの上手側のアイストップになってたかも。ずっとひーちゃん観ていたし。途中、ひーちゃんがキーボードのところで歌っていた時に、久しぶりのナンバーだったから?、突如ひーちゃんが泣き始めて、結局、キーボードの上に泣き崩れた。それを見て、ちのちゃんは?ってみたら、涙を流してる。会場から観ていた僕らは一体、何があったというのだろうか?と困惑しながらみていたのだけれど、後でひーちゃんが歌詞の世界にお出かけしてしまったと語っている。キーボードの上に顔を伏せてしまったひーちゃん、アイシャドウが落ちてしまいながらもベースを弾き続けるちのちゃん。この2人、以心伝心か?同じ感情を分かち合い、常に一緒にトリップしているんだって感じた。一体なにがあったのかは新参者にはハードルが高すぎ。だって、何ら付箋は無かったんだから。このザ・ヒーナキャットの発明品ともいえる日本的な感情移入しやすい歌詞と和のメロディが、そんな意味不明な出来事の後もMCを繋ぎにノンストップで繋がっていく。ライブならではのハプニングを通して、心に染みた歌が身体に刻まれる。これが僕のザ・ヒーナキャットの小倉初ワンマン!全24曲!ザ・ヒーナキャットという楽曲の洪水のようなユニットにとっては、これでもほんの一握りでしかないのだけれど、どの曲も素晴らしく、ひーちゃんを感じる。そして「あげは」で客電が付き、ショーは終わる。

 

12月7日セトリ

アソビタイ(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

ツヨガリーナ(お楽しみ箱〜真っ赤に染まれ〜)

ぐるぐる(ふたり物語)

おしえて(アドレナリン全壊)

飾りキラリ恋模様(ザ・ヒーナキャット入門編)

一言言わせて好きですと(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

さよなら(虹の裏側)

はね(お楽しみ箱〜水色の涙〜)

欲望(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

アーケード(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

るるる(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

いつもそう

わかれみち(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

バラード(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

わがまま(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

クラポ(お楽しみ箱〜水色の涙〜)

アドレナリン(アドレナリン全壊)

パズル(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

夢のカケラ(お楽しみ箱〜水色の涙〜)

負けず嫌い(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

ヒーナキャット(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

ロックはバニラ味(お楽しみの箱〜モノクロの虹)

あげは

 

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4。終演後の物販と大撮影大会

ショーの後に物販があって、サインもしてもらった。ポスターは中でも良い買い物だ。部屋に貼れば何時でもザ・ヒーナキャットを愛でることができるからね。あいちゃんに感謝!

 

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バーの前のスペースがわりに広いので、そこでサークルを作っての大撮影会となる。このアットホームなところがザ・ヒーナキャットのライブの魅力で、全てにつらぬかれている。

キャットクルーは思い思いに写真を撮るが、余りにひーちゃんが動くからうまくは撮れない。それでも良い思い出だ!ありがとう、ちのちゃん、ひーちゃん。おつかれさまでした。

 

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1日目は金曜日で参加は叶わなかったが、2日目の小倉初ワンマンに参加できたのは僕にとっては感動モノで一生の思い出となった。

 

ありがとう!ザ・ヒーナキャット。

ありがとう!キャットクルーの皆んな!