BABYMETALの果敢なる行軍!

10 BABYMETAL BUDOKAN

2021.01.19

日本武道館

 


お久しぶりです。

まさかこんな事態になるなんて誰も想像していなかった。コロナ禍という前代未聞の疫病の蔓延を懸念して、来日アーティストの渡航中止、国内アーティストの県外活動中止等により、ほぼ全部のライブ開催が延期、中止となり、毎週の様に行っていたライブハウスのスケジュールが全て白紙となる。僕ら自身も制限を受けて不要不急の外出が禁止となり、自粛ムードの中、冬を迎え、再び緊急事態宣言が発令された。

f:id:tak4ree:20210126125509j:image

 

特に大手のマネージメントは早々に開催延期を発表する中で、アミューズはBABYMETALの武道館ツアーを決行した。今回の宣言は、ある一定の条件をクリアできれば、中止の必要まではないと考えたわけで、ようやく1年ぶりのライブが開催されることになった。ライブバンドとしては正に正念場。ここでやらなきゃ、今年も中止のオンパレード確定だったから、アミューズの出した最初の一歩は偉大なる一歩だと思うよ。

 


1。ライブ前!

f:id:tak4ree:20210126192317j:image


さて、ライブの当日を迎える、通常なら当然なされるであろう煽りを入れてくることも、今はできない。物販を現地で行うことすらできないのだから。ライブ会場やその周辺での楽しいオフ会や楽しげな交流も良くは思われない。極力接触しない様に僕らは努めなければならないからだ。

 

f:id:tak4ree:20210126192718j:image


ナイナイづくしの現地ライブ前の状況、ただでさえ顔と名前の一致しない知り合いメイトも、顔半分がマスクの下だから、判別不能。たとえ現地で会っても、厳しく取り締まる人もいる様なので、現地確認はサッとして、すぐ近くのレストランで待機することにした。

f:id:tak4ree:20210126194712j:image

待機しているレストランが福岡の店だからかなんなのか?九州人が集まる。笑

 

マスクをしても75cmの妄想トークは楽しい。

 

開場時間まで時間を潰して、待ち時間なく中に入る。先ずは電子チケットのチェックと検温。続いて

参加特典のフェイスカバーを装着する。ダブルで付けることで飛沫感染予防を徹底する。


通常のライブより検温、電子チケット、金属探知機、持ち物チェックと確認項目が増えているので、もっともたつくかと思ったが、意外にも入場はスムーズで、フラストレーションが溜まることもなく、会場に入ることができた。

 


緊急事態宣言下で、クロークも物販もなく、人数も少なかったから、それが功を奏したのかもね。ライブ前後の交流に楽しみの大部分のウェートを置いている自分にとっては、複雑な心境ではあったが、この点は大満足だ。


席に着いて辺りを見回すと、当初はもっと入っていないんじゃないかと思ったが席は一席置きにしっかり埋まっていて、南側中央は関係者、機材スペースになっているのを除き、埋まっていたのはよかった。さて、みんなが心待ちにしていたライブがはじまる。

 


2。ライブ!

 

f:id:tak4ree:20210126195927j:image
ステージはアイランド型のセンターステージで外周の一皮がラウンド型の花道。コアの円形ステージとの間にオーケストラピットが取られ、花道との接続ブリッジが東西南北の4箇所設けられているので、オーケストラビットも四分割されている。北東:ドラムの神(青山神)、南東:ギターの神(大神様)、南西:ギターの神(ISAO神)、北西:ベースの神(BOH神)となる。ステージは上部に迫り出すステージで、セリの側面、床面に映像が映写されている。山の様に迫り出すステージはディズニーシーのメディテレーニアンハーバーで行われるファンタズミック!を彷彿させる。

ベビメタもいよいよファンタジーショーの仲間入りか!武道館でロングランのミュージカル公演をスタートさせる。正にベビーメタル式ミュージカルの幕開けだ。

 


3。IN THE NAME OF

 

LEGEND-Sが再びみたいな狐太鼓部隊が花道に立ち、その横で太鼓のリズムに合わせて炎が天に昇る。そしてBABYMETALのSU-METALは東側花道上に浮かぶステージに立ち、MOAMETALは反対側の西側花道上の可動ステージにシンメトリーに立ち、例の杖で地を突く。あたかも炎とレーザーと太鼓と四神で構成された炎の魔法陣で10周年の初日が幕を開けた。今日のBABYMETALはまた一段上を行く予感が感じられた。

 


4。Distortion


南を向いてDistortionがはじまる。MOMOKOMETALが入り、三位一体の逆三角形が真っ白のステージに登場。暗転からの登場が驚くべき速さで繰り返される。2階席4列目で何もかもが見える場所なのに、あまりにも巧みに隠されていて、何がどうなっているのかが全くわからなかった。そしてそのダンスの素晴らしさよ。最初こそ火炎の演出はあったものの、そんなギミックがなくても三人のダンスと歌で十分迫力が創り出せる。ステージには薄っすらDistortionのPVが映されるが、その三人のダンスに目を奪われていたから無くても良かったよね。僕らの視線は揺るぐことなく三人を捕捉する。そして曲の途中から北側にフォーメーションの向きを変えて、踊り始める。真正面にMOMOKOMETALがいる。三人とも表情は真剣そのもの。この歓声のあげられないライブ。拍手はできるが、合いの手が入れられない。曲的に拍手ができないものもあるから、観客の反応がすごくわかりにくいんじゃないかな。全身全霊を込めて踊るDistortion。聴き慣れた音楽なのに感激する。最高のパフォーマンスを目の前にすると自然と体が反応する。目から汗が噴き出る。

 


5。PAPAYA


そして聴き慣れたF.HEROの声と共にPAPAYAがはじまる。オーディエンスは声こそ出さないが、タオルは回す。演者側から見たら有観客で無音は辛いから、タオルが回るのを見れたのは良かったのかもね。やはりこのPAPAYAで個人的に1番の見どころと思っているのが、間奏で踊る三人のケルティックダンス。可愛い。SU-METALの歌はもちろん素晴らしいのだけれど、F.HEROがいることでヴォーカルから開放されたSU-METALの集中できるダンスが、本当に好き。これだけ楽しくなるダンスを踊れるのはSU-METALだけだから。魅力が輝く瞬間。ダンススキルはめちゃくちゃ高いし、ヴォーカルで歌いながらも、実はありえないレベルで踊っている。だからもう、すごくて、釘付けとなる。北側に向いて踊るPAPAYAがもっとも至福だったかもしれない。笑

 


6。ドキドキ!注意報!


続けて西にフォーメーションを変えてのギミチョコ。そして南に戻ってのドキモニが歌われる。

このドキモニ、途中ステージに倒れる部分があるけれどちょっとどころじゃないドキドキがあった。


KARATEもステージで倒れるけれど、暗転したステージ上で倒れるから問題はないのだが、ドキモニは照明が白色の光ですべてを白日の元にするからちょっと汗かいた。僕は北から見ていたので逆三角形のフォーメーションを後ろから見る。だから後ろ姿のSU-METALがよく見える。倒れる時に元気良くジャンプしてから倒れるからスカートがかなり捲れて着地。どんな形であれプロとして動かないから、まあ、問題はないギリギリのレベルではあるけれど、やっぱりあれはめちゃめちゃドキドキした瞬間だった。

後からなんてこんな機会でもなければ見ないし、DVDでも映ることなんてない、最初で最後のドキドキ。SU-METALも大人になったんだなぁってつくづく感じる瞬間だった。笑

 


7。Oh MAJINAI〜 STARLIGHT!藤岡さん!


Oh MAJINAIがスタートする。北側を見てのパフォーマンス!ヨキアムが映るステージがど迫力で良かった。そして東側に向きを変えて、メギツネ、KARATEとなり、STARLIGHTにつながる。今日は小神様の生誕の日。大神様を見ると藤岡さんのギターをのけぞって弾いている。泣くよな〜泣く。藤岡さんが亡くなって早3年になる。今年初めてのベビーメタルライブ初日が藤岡さんの誕生日で、藤岡さんを題材としたSTARLIGHTが演奏される。感無量だ。確かにあの瞬間に武道館に藤岡さんが宿っていたよね。

 


8。アンコール?


ヘドバンギャー!!をやってからRORになる。

こんな中でもWODである。笑

ここでのハイライトはSU-METALが北側の花道に来て、僕らオーディエンスに向かって感謝の言葉を述べる。この時は客電も全てついた中で、生のSU-METALが僕らに話しかけた。ちょっと不思議な感覚だった。

 

いやー、完璧に終わったと思うも、アナウンスがおかしい。「BABYMETAL! BABYMETAL!」と流れるから僕らは「バンバンバンバン」と手を叩く。

アンコール…?

 

すると前奏が始まる。

 

「THE ONE」だ!やはりシンガロングはTHE ONEが良い。再びフィナーレが始まる。会場にマイクを向けるSU-METAL、耳に手を当てるMOAMETAL、大興奮でギターから手を離しまくりの大村さん、藤岡さん的な変態さで弾きまくるISAOさん、ぐるぐる回るステージで大変そうな青山さん。みんな良かった!

 

終わったか?


ぎょぎょぎょ?まだ続く!

 


IDZ!

 


正に3度目のフィナーレ!

 


外縁の花道をはしるMOMOKOMETAL、MOAMETAL。走って段上のステージに飛び上がる。IDZとしてはやりにくいステージだけれど、超人的な運動神経でものともせず形にする。

そして互いの親指を集めて「イジメ ダメ ゼッタイ」と言うシーンはグッとくる。三人のベビーメタル!やっぱり三人がよい。MOMOKOMETALが最後残り、ベテランの二人に食らいつく姿は美しい。

そして満を辞して登場するドラ。

最後の爆発と共に消えるベビーメタル!

かっこよかった。

 


やっぱりライブはいいなぁって感じた。

最高でした。

 


2月はどんなセトリになるのかな?

楽しみです。

 


そして、ありがとう!BABYMETAL!

またくるよ。

 

f:id:tak4ree:20210126204903j:image
f:id:tak4ree:20210126204900j:image

 

by TM