ミズニウキクサ 意外すぎる激情の鼓動!

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ミズニウキクサ

2019年2月27日

小倉FUSE

 

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ミズニウキクサが小倉にやってくる!もう、ただそれだけで行くしかないと思ってしまった。今日は福岡のバンドThe INCOSと大阪のバンドPOP ART TOWNの新譜リリースツアーでその対バンとしての参加。他のバンドもクウォリティーが高い6バンドで、特に北九州のノンフィクションは、気になってはいたけれど、これ程のモノとは!想定なんかはるかに超えてしまうくらいのインパクトだった。そう、対バンライブの醍醐味はこんな未知なるバンドとの出会いにあるんだよなぁ。このウキウキ感堪らない。そう、シュレディンガーの嘘もミズニウキクサもそんな事でハマってしまったバンド達。ライブは楽しいよなぁ~。

 

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1.浮き草のはじまり

さあミズニウキクサのことを話そう。ミズニウキクサを知ったのは年末の小倉FUSEで愛美さんを偶々見かけたからと言う理由。めっちゃ本人、オーラが出ていて一体誰やねん?何事?と思っていたらバンドの人だったんだね。そんな時友人二人の会話が耳に入ってきた。


ゆだの「あ、ミズニウキクサのヴォーカルの人!」

RYO-CHIN「ああ、ライブ観たことあります。ライブ良かったっすよ。」


この二人の会話は不思議と脳裏に残った。

それと愛美さんのリフレイン、残った記憶は「ミズニウキクサ」と言う暗号に埋め込まれる。それから半月後に訪れたシマレコでその暗号が解き明かされた。「ミズニウキクサ!売れてます!」島村楽器のCDが置かれている一角(シマレコ)にその暗号めいたバンド名の載るポップを見つけた。「散らばる着地点」と言う波打つ水面と弾けた水、そしてモノトーンな佇まいのジャケットがあった。目立たなさそうだけど、そこが返って目立つ。このポップに凄く親近感を感じた。此処にもコアな浮き草ファンがいるのかもしれない。視聴すると喜びが込み上げてくる、巡り会うべくして巡り会った音楽。そんな瞬間、瞬間が楽しい。それが僕の至上の喜び。だからとにかくライブを早く観てみたいと思った。

 

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2.生きること

ライブは破天荒な即興詩人であるバミューダ△から始まり、 And Becouse、ノンフィクション、POP ART TOWNと来たその次、トリのTHE INCOSの手前の五番手がミズニウキクサだった。ハイボールを飲み干して高揚してきたところで幕が開く。下手には愛美さん、上手には横置きのドラムセットとたっくん、後方の暗闇にギターのコウヘイくんがいる。この興味深い闇に突き刺さった逆三角形のフォーメーション。二人は、真っ白にドレスアップされた正装で独特の世界観を作り出していた。奏でるは「落下速度」。「散らばる着地点」の一曲目。この哀愁溢れるメロディーに今日、ライブで観た記憶が足されて、血と肉がついてリアリティを増す。この姉弟が「水面」と「浮き草」。この声・・強い。この波動・・熱い。この愛美さんの声は今、目の前で発された波動。歌は何処までも無垢で透明度が高く、時とともに鋭くに滑り降りてくる。またたっくんの作り出すビートは激しく、波を増幅し、畝りを創り出し、時に飛沫を上げて泡を飛ばす。正にあのジャケットの如く。ただし隠しようの無い色彩が溢れている。抑えることが出来ない衝動が激しく頭を突き動かす。心なしかたっくんのドラムも次第にヒートアップする。やばい、負けそう。大人びた洒落たポップソングと感じていた楽曲も、激しいビートの渦に巻き込まれる。ややもすれば愛美さんのヴォーカルをも飲み込みそうなくらいなドラムが激情のロックに変える。あの細い体で良くもまあ、こんな打ち方ができる。最後の曲「街」はよもやインプロビゼーションかと思うくらい胸熱な激しさが空間覆い尽くす。圧巻!これぞライブ。これこそが生きている証だと思う。

いやー、なんだったんだろうか。圧倒されまくりの30分はあっという間に過ぎ去った。

 

3.続く…繋がり

此処まで感情が揺り動かされるとは正直想定していなかった。終わった時は笑うしかなかった。何これ、熱すぎやろ。あんなにもクールなイメージだったのに、反則もいいところだ。これはまたやばいバンドに足を突っ込んでしまった。ヤバイ!ヤバイ!たっくんのイイデさんみたいなMCも楽しかった。愛美さんの緊張感、伝搬する。(笑)

 

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セットリスト

1.落下速度

2.カシス・ビート・ロマンス

3.新曲?

MC

4.花火

5.エンドロール

6.街