LOVEBITES 初来福、安定のヘヴィーメタル!

f:id:tak4ree:20190214005059j:image

LOVEBITES CLOCKWORK IMMORTALITY
TOUR IN JAPAN 2019


FUKUOKA DRUMSON
2019.02.10


1.プロローグ

f:id:tak4ree:20190214005222j:image
昨夜の絶叫する60度でヒートアップした体が痛い。本格的な冬の冷え込みが到来した暖冬の福岡。まだそれでも東京よりはその冷え込みは緩やかなようだ。今日、とうとう待ちに待ったLOVEBITESが福岡にやってくる。これまでライブは東名阪のサイクルを繰り返してきたLOVEBITES。メタルを愛する者として「一度はライブを観て体感してみたい!」そう思っていた2017年、前作Awakening from Abyssが発表されたにも関わらずライブは東名阪しかなかった。その代わりANTHEM等の大御所バンドとのライブやワールドツアーも敢行、海外からもひとしきりの評価を得て新作CLOCKWORK IMMORTALITYが製作された。そんな状況ゆえ、国内ツアーが発表されて福岡公演が実現するなど考えもしなかった。突如発表されたCLOCKWORK IMMORTALITY TOUR IN JAPAN 2019。箱はDRUMSON!キャパ200。今、飛ぶ鳥を落とす勢いのあるLOVEBITESが何故DRUMSONなのかと思ったりもしたが、よく考えればこの箱で結成30周年のOUTRAGE、10周年のHer Name in Bloodや初福岡ワンマンのNocturnal Bloodlustなど素晴らしいバンドの記念すべき公演を目の当たりにした。箱の大小なんて関係ない、ただ楽しむだけだ!そう思い発売早々にファンクラブ登録、チケット申し込みで当選、47番という良番をゲットした。チケットは福岡にしては珍しく、早々にソールドアウトとなる。箱が小さいから当たり前ではあると言えるけれど、冷え込む市場にソールドアウトっていう響きは心地よい。福岡が一気にソールドアウト、LOVEBITES待ってました。


2.ライブ待機

f:id:tak4ree:20190214005300j:image
会場には例によって午前中に着く。「そんなに早よから何するんじゃ?」といつも着いて苦笑するのが通例だが、意外にも会場ではもう準備が始まっていた。今夜の公演「LOVEBITES CLOCKWORK IMMORTALITY TOUR 2019」の文字も既に掲げられている。「ちょっと、SON、やる気満々やない?(笑)」前に別の公演でドラムロゴスに午前中に来た時は看板どころか何も動きがなかったから今回のSONがめちゃ早く展開しているのはいい感触だった。「物販は14:30から。」LOVEBITESのツイッター公式で既に知らされてはいたが念のためにスタッフに確認した。一度場を離れて仕切り直す。物販開始15分前の14:15に舞い戻ると既に物販待機列は20人くらい並んでいた。開始時刻の14:30には50人くらいの列となっていた。開場までさほど時間なく、ロッカー、着替など予定は詰まっている中で、なかなか進まない待機列に気を揉んだが、なんとか15:00頃には無事、限定TEEとロンTEEをゲットして装着することができた。今日は日曜日だからか開場が16:30と早い。スタートが17:30だ。実はこの日はビジュアル系のバンドのライブも控えているようで、SONは大忙しだったようだ。ライブ終了して外に出るとその待機列がライブハウス前をぎっしり取り囲んでいた。


3.SEからライブ開始まで

f:id:tak4ree:20190214005404j:image
入場して、ドリンクは後回しでMiho前三列目をゲットした。まさかこんな場所が取れるなんて思ってもいなかったから感激した。目の前にはDESTROSEの頃から愛用のMihoの空色のEPS BASSが置かれている、MidoriのE-Ⅱやはるぴーの星型のシンバルとCLOCKデザインのバスドラ、AsamiのマイクにMiyakoのキーボードとDeans Guiter。バックドロップはアルバムジャケットの真っ青なやつが掲げられた。入場してからいっとき時間が空いたのでSEに耳を澄ます。「ポリスの「Message In A Bottle」が鳴る、違うマシへ?今度は「ホーリーダイバー」か、ディオ?、違う、うぉー!キルズウィッチ・エンゲイジ!!、続いてWalk!! PANTERAのカバーをA7Xを歌ってる!」なるほど今日のMihoセレクトはメタルカバー曲集、SEからこんなに盛り上がるなんて!やっぱMihoやるわ。おかげで待機中もめっちゃ楽しめた!すると客電が消え歓声が会場中に響き渡るとナレーションが入り、The AwakeningのBGMが鳴り響きメンバーがステージ上に登場する。記念すべき福岡公演の一曲目は最新アルバムCLOCKWORK IMMORTALITYからAddictedでした。*注1これだけ話題になりながら、地方へなかなか周ってこなかった。ロックバンドではなく完全にヘヴィーメタルバンドというある意味珍しい立ち位置のバンドだから福岡の皆は今回の待望の来福を心から祝っていた。


4.ライブ!昇天!

f:id:tak4ree:20190214005444j:image
ほぼ二列目の位置から目の前のMihoのベースを観る。Mihoは中でも激しく動き回る。特にベースギターを上下に振りながらのヘッドヴァンギングは圧巻だ。ロン毛が旋回する様が80年代の古き良きメタルのライブを思い出す。なんか凄いというより、落ち着く。ヘッドヴァンギングしながらサビを口遊む、Asamiのどこまでも伸びるしなやかなハイトーンヴォイスに共感して居ても立っても居られない、そんな喜びが心の底から湧き出してくる、そんな歌が目の前で歌われる。そしてMidoriの荒々しく暴れまくるギターソロが至近距離50cm程度の場所で見られる。小さい箱はどうだろうかと訝しがっていたが、こンな距離感でライブが見られるなんて思いもしなかった。この3人が至近距離で入れ替わる様はもう最高としか言えない。中央下手寄りMiho前は楽しすぎる。皆圧縮の中ジャンプしたり合いの手を入れたり、折り重なって感情の高ぶりで狂気したオーディエンスは両手を広げて体全体で音楽と一体化する。Midoriが二、三曲弾き終わる毎にピックを不意に投げるとまるで餌を奪い合う魚の群れの様に会場が隆起する、興奮度合いがハンパない。ピックは手に当たるも全て弾くだけで取ることはできなかった。とは言えそんなことはどうでも良い。兎に角この僕のいるポジションはそんなことを屁とも感じさせないほどに素晴らしいポジションで最高過ぎる。ほぼ視界を遮るものがない、だからドラムに埋もれるHaruna嬢もよく見える。曲が終わるたびに星型のシンバルを回して遊ぶ姿が時折シュールに映るがそのキュートさは完全にツボにはまる。美しく光り輝く時計の様なバスドラ、その青白い光がCLOCKWORK IMMORTALITYのバックドロップと絡み合って綺麗だ。上手にはキーボードとギターを操つるMiyakoがいる。表情が余り変わらないクールビューティーのMiyako、Midoriとは好対照な二人のギターヒーローが美しいギターソロを奏で競い合う。そこに負けじとMihoも前に出て会場を沸かせる。興奮が異常値に達する、すごいな福岡!。やはりLOVEBITESでこのSONの距離感はヤバすぎたのかもしれない。帰宅した今でもその興奮が冷めることはない。今日のライブのハイライトはやはりアンコール一曲目のEpilogueだろう。Midoriの暴れまくるギターに手こずっているかのような格闘の末、ゲーリームーアが乗り移ったかのような激しいソロが天に上り詰める。もう全身鳥肌が立つほどの感動がそ襲う。来てよかった。観ることが出来て良かった。本当に感謝しかない。ありがとう!また福岡に戻ってきてほしい。そしてまた感動のライブを僕らに届けてほしい。

 

f:id:tak4ree:20190214010838j:imagef:id:tak4ree:20190214010959j:image


LOVEBITES CLOCKWORK IMMORTALITY
TOUR IN JAPAN 2019


SETLIST

 

1.Addicted

2.Bravehearted

3.The Crusade

4.Pledge of the Saviour

5.Rising

6.Scream For Me

7.Break The Wall

8.Shadowmaker

9.Above The Black Sea

10.Empty Daydream

11,M.D.O

12.Journey to the Otherside

13.Edge Of The World

14.We the United


Encore: 

15.Epilogue

16.Don't Bite The Dust

17.Under The Red Sky

*注2

 

f:id:tak4ree:20190214011024j:image
LOVEBITESは結成して三年しか経ってないバンドではあるがなんと世界最大級のヘヴィーメタルフェスであるヴァッケンやブラッドストックに出演し、ワールドツアーも行ない、METALHAMMERのGolden Gods AwardでBEST NEW BANDを受賞している。ロックでも、アイドルでもなく完全なるメタルを主軸に据えたガールズメタルグループであり、容姿からは想像しにくいほどの実力に裏打ちされたバンドである。リーダーのMiho(B)とHaruna(Dr)は元DESTROSEで活躍していたアーティストであり、その二人のところにAsami(Vo〕、Midori(G〕、Miyako(G〕が合流してできたのがLOVEBITESである。

 

 

*注1.シンメタルさんにご指摘いただきましたので修正しました。ありがとうございました。

*注2.シンメタルさんのご指摘に基づき差し替えました。