Crossfaith! 胸熱なソールドアウト公演!

Crossfaith World Tour2018

(後編)

Guest: 10-FEET

2018年12月9日

 

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3.Crossfaith登場!

10-FEETの、余韻が残る中、観客の入れ替わりがある。10-FEETファンの京都大作戦TEEの一団は休憩に下がり、変わってクロスフェイスTEEの面々がピットエリアにどっと押し寄せる。暗転したステージの奥には「EX_MACHINA」のバックドロップが怪しく光る。このアンドロイドが、さも息を潜めた刺客のように我々の行動を監視しているかの様にも見えた。いよいよクロスフェイスのライブに突入する。

 

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暗がりの中、ステージ上は10-FEET機材の解体、クロスフェイス機材の組み立てが忙しく行われている。スピーカーから何から全て入れ替えだから、相当に骨の折れる作業だ。そんな中、TeruのMIDI機材がいち早く据え付けられてスイッチが入る。開演までのカウントダウン・プログラムが始動した。


「Live Starts 20 minutes・・」 

Tatsuyaのやたら背の低い真っ黒な太鼓セットが据え付けられる。かなり異様だが、見通しは良さそうだ。太鼓のサウンドチェックが始まる。

 

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「Live Starts 10 minutes・・」 

会場も密度が増す。どこにいたんだとばかりの観客がピットを圧縮する。10-FEETの客層と違い、全身真っ黒な連中が暗闇を前に進む。

 

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「Live Starts 5 minutes・・」 

機材設置とサウンドチェックはとうに終わっている。後はこのカウントダウン・プログラムの終了を待つだけ。BPMが加速して、超高速化する。もはや音の単なる反復運動となりノイズと化して最後にSUB DROPのドゥーン!という重低音が会場に音波として響き渡る。その瞬間に客電が落ちて大きな歓声と共に其処彼処からのハンドクラップの坩堝となる。そして「Deus Ex Machina」が始まるとステージにバンドメンバーが現れる。


Hiro、Tatsu、Kazukiと登場し、Teruがお立ち台で観客を煽る。そしてKoieが真ん中のお立ち台の上に身を乗り出し気味に立ち、大旗を振る。真っ暗でまるで見えないが、前の方では歓声が激しくなり、僕らも興奮して堪らずさけぶ。「ウォー!」

「カモーン福岡!カモーン!」

水でも被ったかのように汗だくのKOIEが叫ぶ。激しく観客を煽るTeruが跳ねる。

お立ち台に立つダブルヴォーカルにスポットライトが当たり、リミッターを振り切った超ハイテンションのMCが暴走する。

「行けるか!福岡!。福岡!かかって来いよ!」

 

4.また一歩高みへ!

攻撃的な掛け声がKOIEの代名詞。それ自体は変わらないが、表情は思いの外、穏やかだった。なんと言っても、ソールドアウトしたんだぜ。前回のNew Age Warriors Tourはソールドできなかった。あの悔しさが、ここで成就したかのような清々しさだ。福岡DRUM LOGOSでKOIEはその時「悔しい!」と語っていたから感激もひとしおだろう。嬉しさが全身から溢れ出ていた。

畳み掛けるかのように猛烈な勢いの楽曲が続き、引っ切り無しにサークルができる。一曲で5mくらいのサークルが三回出来る。その度に起こるウェーブのような圧縮。想像を上回る高速回転にゾッとする。力余ってんな〜ぁ。飛ばすな~ぁ。このテンションで最後までいくのがクロフェだから、やりすぎると身が持たない。モッシュでも中には手や足を振り回す喧嘩モッシュする者もいて要注意だ。そんなこんなでなか中々中には入れない。「Dx Overdrive」が終わったあたりで暗転し、バンドは一度バックステージに下がる。再びステージに戻って来るときには皆、片手に各々ウィスキーやバーボンを持ち、ラッパ飲みしながら戻ってくる。観客にも浴びせかけるから会場中が酒の匂いで充満する。すると突然、ペットボトルがステージ上から飛んでくる。「振る舞い」なのか「暴挙」なのか、空中に高く投げられたミネラルウォーターが、観客を急襲する。一瞬ひゃっとしたが、見事なまでのキャッチで再び時が動き出す。若さあふれる強者が集まっているから毛頭問題ないのか?みていてヒヤヒヤしたが、過ぎて仕舞えば忘却の彼方となる。お立ち台に座ってビール片手にKOIEのMCがはじまる。

 

「福岡はトライアングルや振替公演で結構きているんで久しぶりではないんだけれど、こんなに集まってくれて素晴らしい!ありがとう!」


珍しく上機嫌なKOIEが、嬉しそうに話しを続ける。


「今日は対バンに漸く10-FEET をお迎えできました。ちょっとしゃべっていい?10-FEETと最初に会ったのは 、タクマさんに京都大作戦に出たいって逆オファーの電話をしたのが最初で、その前にロットン・グラフィティーのN∀OKIくんにタクマさんを紹介してもらって、タクマさんに「わかった、気持ちはわかったから・・」とうながされて・・、その電話からクロスフェイスが京都大作戦に出るまでに5年間がかかりました。(爆)それくらいあの丘は高いのだと思います。だからこの対バンも決まった時から楽しみで楽しみでしょうがなかった。」

 

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「それとさっきタクマさんが10-FEET のライブでもクロスフェイスのTeeシャツもダイブしてくれると嬉しいって言ってたけれど、俺たちも京都大作戦のや10-FEET のTeeシャツのお前らがダイブするのは大大歓迎です!(拍手)

 

じゃあここで今日のライブの成功、このツアーの成功を祝ってこのビールを開けたいと思います。(マイクを缶ビールの口に近づけて)カッチッ!おー!大歓声の中、

「ASAHIさん、CMオファー待ってます。(笑)」


「福岡!行けますか!今日はあの人らをこえていかねばならんのだ!Ready Go!」

 

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128BPMの「Make a Move」がはじまる。これだけノリノリでMCをするKOIEは初めてなのでちょっとじーんとした。

 

5.メルクマールな福岡DRUM LOGOS公演!

大阪から飛び出して、初めて来たのがここ福岡だから、あの下積み時代に感じた想いが溢れ出ていた。ラパンに乗って徹夜で走ってライブに明け暮れた日々、辛く、楽しいあの時代があってこそ、今日の喜びに繋がる。クロスフェイスはまだまだ大きくならなきゃいけないけれど、それにしても、この福岡で1,000人を超える観客を集めることは困難を極めるのだ。そりゃあ嬉しいよな。

 

「今日はこんなに集まってくれて本当にありがとう!」

 

この幾度となく繰り返される言葉に全ての想いが詰まっている。次のワンマンはZepp福岡だ。また一段ハードルがあがる。そんな万感の想いは観客にも充分に伝わっている。黒髪をわさわさと振り乱しながら答える。10-FEET では無かったヘッドバンギングでその想いに答える。相変わらず今日はサーフが多いが、それ以上にこのベッドバンギングでうめつくされたロゴスは圧巻だった。福岡でこれが体感できるなんて、まるで夢でも見ているかのようだった。

 

そうかと思えばダンスミュージックを押し出してくる。ダンスも確かに面白いが、僕はやはりこのヘッドバンギンググラインドコアなクロフェが好きだ。最近、グロウルは減っているが、激しさは増してきている。このまま僕らを新しい世界に連れ出してほしい。今、日本を代表するヘヴィーメタルバンドはクロスフェイスなのだから。次はZeppかぁ!ロゴスは卒業かなぁ。ほんま、胸熱で圧倒された。ありがとう、クロスフェイス!。やっぱ、最高だわ。また来年!


Setlist:

Deus Ex  Machina

Catastrophe

Destroy

Dx Overdrive

Make A Move

Inside The Flames

Wild Fire

Jager Bomb

Mile Stone

Scarlette

freedom 

Day Break

 


encore:

The Perfect Nightmare

Monolith