ベビーメタル 巨大キツネ祭り in JAPAN BABYMETAL BIG FOX FESTIVAL 2017

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朝5時半に目がさめる。あまり目立つ行動を取るわけにはいかない、何故、かくも早く目が覚めてしまったのか?。今日は6時半に起きて8時までに空港に行けばよい。家庭内レジスタンスに失敗している身としては、忙しい社畜としての日常が役に立つ。仕事で徹夜は普通なので、家を開けることにはなんら違和感がない。ただあくまで仕事だ、あまり相応しくない早起きは怪しまれる。怪しまれる行動はまずいのだ。・・とは言え今日は待ちに待った巨大キツネ祭りだ。逸る気持ちは誰にも止めることなどできない。「やだー、ドキドキ止まらない!」普段、7時までにたっぷり寝る奴が自分より朝早く起きる。この異常行動は連れにかなり怪しまれたようだ。朝6時に起きて、いきなり部屋中を不審げな目線でジロジロと眺める。これには参った。「やべっ、バレたかな?」何せ今回、配布用に作ったチェケラッチョコをでっかい保冷袋にいれて準備している。会社に持って行わけのない奇妙な荷物が部屋には用意されている。またカバンには二泊分の着替えやら何やらとパンパンに詰めている。カバンを開けられたら一発アウトだ。繁々と眺めたのち、連れは興味を失ったかのように何事もなく自分の準備に入る。
「ふー、助かった〜。突然の朝の査察はマジ堪らない。勘弁してほしい。」忙しい素振りをして、準備半分で逃げるように家を出る。
飯食うのも忘れて。

 

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外は如何にも雨になりそうな雨雲の下を駅に急ぐ。電車で街に出て、バスセンターから空港行きのリムジンバスに乗って海上にある空港に向かう。当初予定より一時間も早く空港に着く。空港のチェックインカウンターには偉い沢山の学生であふれている。思えば朝食もまともに取らないうちに家を出てきた。ひとまずは空港のカフェテリアで朝食を食べよう。慌てて失敗するよりは、一息入れるのもよいかもしれない。モーニングのタマゴサンドを食べる。想定したより厚めのパンに挟まれたパテもたっぷりでゴージャスであった。そんな充実の一息を入れているうちに修学旅行客であるの学生達は僕より一足早く東京に旅立った。早く着いたために、空港でかなり暇を持て余したが、何事もなくフライトの時間となり、漆黒の翼の飛行機は一路東京へ向かう。
飛行機に搭乗すると黒革製のレカロシートが僕を迎えてくれる。ヘッドレストの裏側に装着されたモニターには幾つかのミュージックプログラムが仕組まれており、その一つは先日亡くなったチェスター・ベニントンリンキンパーク、メテオラの特集だった。「リンキンパークはこっちじゃないぞ!」ある意味、もっともベビーメタルに近しいメジャーの巨星が逝く。楽しげな言葉も今は物悲しい響きのみ残こる。
R.I.P. Chester Bennington.

 

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飛行機は定刻10:20に羽田第1ターミナルに着く。バゲージクレームのあたりにある日本大学の広告に刻まれた「ようこそ!東京へ」が僕を歓迎してくれているかのようだ。確かに僕は東京に着いたが、今回の目的地は東京ではない、さいたまだ、埼玉スーパーアリーナ(SSA)と言うベビーメタルのトリロジーの聖地だ。2015年に開催された「新春キツネ祭り」から早くも2年8ヶ月が経っていた。時が経つのは実に早いものだ。メイト会の同朋の勧めにより、羽田から高速リムジンバスで大宮行きに乗り、さいたま新都心にある埼玉スーパーアリーナに乗り込む。わずか一時間程度で目的地SSAへダイレクトに来れた!まさにドア・トゥー・ドア。SSAのけやき広場の地下にあるタクシープールの降車場で降りると目の前には黒TEEが忙しく歩き回っている。物販で買ったTEEシャツに着替えようするメイトらでロッテリア前の化粧室は溢れている。今回物販は早く始まり、僕の着いた正午にはもう多くのものが物販を終えて次のアクションに移行していた。徹夜組も出た今回の物販、遠征組の僕には縁がないように感じてはいたが、ひとまずはグランドレベルに向かった。さいたまの空は青い。最高の天気に恵まれて気持ち良い。先日のZEPP OSAKA BAYSIDEの炎天下地獄を経験した僕にはここSSAの木洩れ陽の素晴らしい環境は天国に見えた。「なんて素晴らしい場所だろうか!」
物販は新春キツネ祭りの時の様に外部に設置されてはいず、待つスペースには屋根がかかり苦にならない。おまけに進みも早い。まるで京セラドームで並んだガンズ・アンド・ローゼスの物販さながら、動くと10mくらい進む。外部はあっと言う間に過ぎ、後は室内の物販列になる。

 

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物販場所となるコミニティーアリーナではベビーメタルのセカンドアルバム「メタル・レジスタンス」がヘヴィー・ローテーションでかかる。着いてすぐに引き込まれるかの様に並び、一時間程度で新しいTEEをゲットできた。売り切れなしでガンガンに買える。今までの物販を考えれば目を疑うほどの買いやすさで、僕が買い終わった頃には、外の並びもはけ、夕方には最速10分で買えたとの声も上がる。海外アーティストのサポートアクトを通して、運営も学習したのだろうか。まるでキツネにつままれたかのような物販だった。

物販会場から出ると、九州のまにさん、そいさん、関西のもんたなさん、F***さんらに会う。
「押忍!」
僕らの活動には欠かすことができないSNSを介して知り合った仲間たちだ。遠路はるばる来たさいたまの地で知り合いに会う、これこそが大箱の醍醐味。また地元東京のチーム楽ENにも会う。すず香倶楽部のNEZUさん、でろさん、鉄さん、日の出さん、ぶしさん。バッタ部のstさん、まりめたさん。小石蹴り部のM-CHARIさん、METAL学院からは新参者さんなどたくさんの人がワラワラ集まる。東京ドーム以来、1年ぶりの再会であった。皆早朝から並んでいたワケで、拍子抜けした物販についてしばし話し込む。黒キツネ参加のゆうさんに新春キツネ祭りの物販について聞く。黒キツネのマスクが神々しい。

 

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SSA初日の服装はベビーメタルTEEではない。今日着ているTEEは先日、福岡で行われたACCEPTのケイオスTEEだ。また上着はメタリカのビッグパッチを荒く縫い付けたGジャン。デストラクションのマッドブッチャーなんてココSSAに付けている輩はいないだろう。

一体何でこんな服装でけやき広場にいるのか?それはこの人が知っている。

チャコ「わ〜、TMさ〜ん!探しました!」

物販出入口、Cゲートから歩き始めたところで「メタル裁縫倶楽部」の原動力、チャコベリーさんと会った。

チャコ「ほらTMさん見てみて!これがテスタメントの方です。」

やれやれ、チャコさんは二種類のGジャンを作っていたのだ。こちらが1着目のテスタメントの方でもう一着はベビーメタルのGジャンだ。物凄いバイタリティだ。

この「メタル裁縫倶楽部」は実のところチャコさんがタイでメタルパッチを大量に買い出しに行ったところから端を発している。

チャコ「本当に安かったんですよ。もういっぱいあって!」

そんなやりとりの最中に日の出さんが合流する。

日の出「おー!でかいのがいた!(笑)」
チャコ「日の出さん、見てみて!メタル裁縫倶楽部で作ったんですよ。これがね〜・・」


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メタラーの活動に続いて、次はモア法被で臨むモアシタン活動である。

「全日本モアシタン同盟-魔法の笑顔-」を主宰するぎんりょうさんから、

「TMさん、こっち、こっち。」

今日は珍しく忙しい。初めて会う人が多い最愛会、全日本と着くところから分かる通り、こんな機会でもない限りお会いすることなどないぼっち参戦の方が多く参加されている。今回初めてココSSAで記念撮影をした。皆初めての試みとあって感激MAXだった。この感覚は病みつきになる。想定外に物販が早く済んだことでこれだけ参加するイベントがあったにも関わらず時間を持て余した。こんなこと、ベビーメタルのライブでは初めてのことだ。けやき広場の木陰にはいくつものベンチが設置されており、待機場所には事欠かない。

SSA、本当に素晴らしい場所だ!」

ZEPP OSAKA BAYSIDEのあの灼熱地獄を思い出す。あれも良い思い出と言いながらも、この差は激しくお陰でここの素晴らしい環境に喜びを噛みしめることができた。

博多キツネ会のumeさん、はるはるさん、そして何処にでも出現するゾンビ☆ヒロさんに会ってハイタッチする。みんなの再会を讃えつつ、寛いでいる。北九州メイト会は明日どっと押し寄せる。今日は割と少なめだ。

クロークに預けることにはなったが、今回のクロークは画期的で物凄く早い対応がなされていて素晴らしかった。

 

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WゲートA1009が僕のチケット番号。会場構成は結局はステージからA、B、C、Dの順であった。つまりは一番前のブロックになる。入場はコミニティーアリーナからとなり、番号が呼ばれたら、貴重品袋を受け取る。長い廊下を歩き、チケットチェック、持ち物チェック(金属探知器)、IDチェックを各セクションで受けてホールに入った。入ってからもB、Aと順に柵のを通り抜ける度にチケットをチェックをされる。大箱で最前ブロックの10列目の上手に来る。
「こりゃスゲー!」
ステージとAブロック最前との間にカメラがレールで移動する割とゆったりとしたスペースが設けられていた。少しウザさがあるものの、大箱でこの距離感は素晴らしい。

入場開始は5時半だったが、若干前倒しスタートの割に開演は遅れた。早くから入場したのでたっぷり待つことになった。スタンド席は全席指定なので出足が遅く、まだまばらだった。BGMもジュダス、メイデン、ノット、アンスラ、パンテラメガデスと定番が続く。
ステージ後方の僕らの正面には巨大なドレープが掛かり、スピーカーを積み重ねた仕切りにより5等分に分けられていた。このドレープが巨大なスクリーンになる。
開演時間を10分超過して、ドレープ裏の非常灯が消え、拍手と歓声が起きる。続けて客電が落ちるでその声はウォー!と高まる。紙芝居が始まる。
五大キツネ祭りの黒、赤、金、銀、白のそれぞれのキツネ祭りが今夏行われた。その全てが結集したのがこの巨大キツネ祭りであることがナレーションで語られる。そして轟音の嵐と共に「BABYMETAL DEATH!」がはじまる。後ろから圧縮されてあっと言う間に五列目に来た。途端に体制が不安定になる。やはりデス始まりは良い。右手は体制維持に取られ片手しか動かせないけれど、この高揚感はたまらない。いよいよ巨大キツネ祭りが始まった!

 

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可愛いイントロの 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」がはじまる。しかしこの五列目の圧縮がかなりきついので三姫の姿がうまく見えない。強い圧縮は身の危険を感じる衝撃の強さだ。局所的な小さい波は何とか受け流すことが出来るが大波はヤバい。兎に角、大波は転倒しないようにだけ努めなければならない。そんなことを考えている内に早速後方で転倒が起こった。8列目くらいでどっと15人くらいが倒れた。周囲の観客が反射的に引き起こしたのでことなきを得た。流石に周囲も手馴れているのでちょっとした転倒は問題にはならないが、あまり他人任せに身を委ねるのもよく無いことがわかる。Aブロックの僕の周りでは度々、こうした転倒が繰り返された。

「メギツネ」のきつねのイントロが流れるとまた圧縮が起こる。興奮しすぎて超興奮状態の若者が前に突進してくる。興奮する気持ちはわかるが、強引に分け入られる側はかなりいい迷惑だ。エエ加減にセイヤ!と思っていると漁夫の利的棚ぼたで僕もいつの間にか前三列目にいた!前2人の間から観ると視界を遮るものはない。なんだろう?この感覚。SU-METALがお面に顔を隠し、MOA-METALに向けて変顔をやっている。(変顔自体は見えないが、MOA-METALがガン見しながら無表情に徹しているのが笑える。ヤバッ、これは神ポジ!前にもかなり近くまで行くことはあった。しかし、近ければ照明がきつく、視線も後方に行くことが多い。近いからと言って、それほど良く見えるかと言うと、そう言うわけではない。ココ SSAは最前と言えどもかなりステージは離れている。しかし、ステージが離れて高いからか、照明が目に入る事もなく、物凄く良く見える。大箱の3列目がこれほどのものだとは!A1009よセンキュウ!

 

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巨大キツネ祭りの新しい変化はこの後に続く「神バンドソロ(新曲)」だった。暗闇の中の疾走とでも形容するにふさわしい、超高速な神ソロだった。音階の起伏は風の如し、目にも留まらぬ速さで小神様、大神様とバトンを繋ぐ。神バンド的にはまた一つハードルが上げた感じのソロになっている。ただ、この初日はBOH神のBASSソロがちょいちょいもたついていた。音場が悪いとは言え、ドラムの音と指が同調していない。ベースだし、相当無理なスピード感なはず。本当にチャレンジャーだ。相変わらず青山神のドラムソロは冴え渡り有終の美を飾ると、三姫が入場してYAVA!が続く。続いたのは「ヤバッ!!」であっては「あわだま・・」ではなかった。「YAVA!」は僕が初めてBABYMETALのライブに参戦した、あのメタル武道会幕張全ピットで初めて観た新曲で個人的に思い出の深い曲だ。あの時は真横から観るステージで三姫はほぼ見えなかった。今日のこの距離感はまるで奇跡だろう。再びステージが暗くなりしっとりと前奏が会場内に響き渡る。SU-METALの「Amore - 蒼星 -」だ。音場の関係で上手く聞こえないところもあったけれど、今回、ライブ用の耳栓を投入したおかげで、なんとかアニメ声にならずに聴けた。続いては「4の歌」。五大キツネ祭りの大阪銀キツネではブラックベビーメタルの曲は聞けていないかったから、待望の歌だった。続く「シンコペーション」は東京ドーム以来、糸巻き風のダンスが可愛い、「META!メタ太郎」の颯爽とした行進曲調のリズムに乗ってジャンプする。

 

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くどいがこの距離感でセカンドの曲を聞けるのは至福だ。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」WODだ!「KARATE」、「ヘドバンギャー!!」と怒涛の如くの嵐が吹き荒れ「Road of Resistance」で戦国WOD。初日はサークルモッシュには参加していないけれど、あの高揚感は格別だ。最後に「THE ONE -English ver.-」の締めだった。セカンドが主体になると最後がThe Oneになる為、三姫のSee Youが無くなる。一握の物足りなさは否めないが、セカンドを深めないとサードが出ない。やむを得まい。

ここで再び紙芝居が流れる。5つのスクリーンが扉となり、導入と同じような能書を語る。「新たなお告げの全貌」?「聖なる神のイニシエーション」?「あの聖地」?いきなり頭の中が飽和状態となる。舞台の上に吊るされていたあの三つの十字架は武道館の魔法陣の中央にある十字架に他ならない。
ベビーメタルが唯一、悔いを残すのが武道館公演の初日。それをリベンジ?イニシエーションってなんや?妄想が爆発したかのように展開する。

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五色の狐火が一つとなり
巨大な炎となって漆黒の闇を照らした
メタルレジスタンス第5章の全ての扉が開く
5枚全ての扉が開いた時 メタルレジスタンス第5章の終末とキツネ様の新たなお告げの全貌が明らかになる

それは聖なる人、聖なる神へと生まれ変わるイニシエーション
五色の狐火の中からひときわ眩い閃光を放ち 来たる運命へと導かれたメタルの魂は 遂にあの聖地へと降臨する
その昔、三つ目のキツネの顔を持つ預言者がいた 第三の目から放たれる光が世界を照らすと 新たな時代が到来する

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イニシエーションは選ばれし勇者たちThe Oneと共にあの聖地で執り行われるのだ。

 

さて、この謎かけはどんな意味を投げかけているのか!

 

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