REIとANLY 二人の緊張感の意味する先

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1.はじめに

   僕は福岡で2人のそれぞれのワンマンライブを観た。率直に言って驚いた。こんな若い子たちがこんなに既成概念から外れた音楽に真剣に取り組んでいる様が驚きだったし、それに輪をかけて、その演奏方法等の確かさが現代的で切り口鮮やかで感嘆した。この二人の音楽を初めて聴いた時に僕は共感する要素を一切持ち合わせていないんじゃないか?って思っていたわけで、じゃあなんで観に行くことになったのかといえば、神の悪戯か天命としか思えなかった。  

   たまたま僕のHR/HMを語り合う仲間達がREIに嵌ってCDを買ったとSNS上で話題にしていて、「なにが良いの?」ってちょっかいを出したのが事の発端で、その際にYouTubeで観たMVの中で印象に残ったのが「Black Banana」だった。でもMVはMV。「MVが面白くてもライブがよくなきゃどうしようもない。観てみないと本当のところはわからないだろうね〜。」ということで、とりあえず、ライブを観てみようかとなって、いつのまにかチケットを買うことになった。多分そこでチケットではなく、CDを買っていたら「なかなかファンキーなねーちゃんだったな〜」くらいで終わっていたんじゃないかな。いやー、神の悪戯としか思えない。

 

   一方のAnlyに関してもほとんど変わらない。REI のライブでも一緒だったNECOさんがREIに嵌って、色々気になる映像を紹介してくれるものだから、ちょっとライブでも観ておこうかと言うことになった。いささか軽いノリで今回はライブ参加を決めたが、結果オーライ!そのおかげで新しい世界を垣間見ることができたんだから。音楽ってHR/HMに特化して聴くのも良いけれど、頭でっかちにならず、肩の力を抜いて幅を持って聴いてみるのもまた違った世界が見えて楽しい。そんなど素人からみた二人の世界が以下のレポートです。

 

2.REIのライブ!

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REI OF LIGHT 2019

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Rei Release Tour 2019 “Rei of Light” 

2019年2月17日 福岡BEAT STATION

 

   チケットを買ったのは福岡BEAT STATIONで行われる2月17日のREIの公演だった。話題にしていたのが昨年の10月だったので4ヶ月も前の話だ。その頃にThe Rolling StonesBBCセッション集「オン・エア」の発売に合わせて10人のミュージシャンによる“オン・エア”リストが発表されたのだけれど、その選ばれた10人の中にいたのがこのREIだった。他のミュージシャンは往年のミュージシャンばかりで、まあそうだろうなと頷けるアーティストばかりだったが、REIは全く知らなかったので正直もの凄く違和感が残った。ただそのリストでREIが選んだ10曲があまりにも初期ストーンズのナンバーでありながら良い曲だったので上がる。「恋をしようよ」「彼女は虹さ」「悲しみのアンジー」等女性が歌ってもカッコいいセレクションだったように記憶している。そういえば、NECOさんがタイムラインに上げていたREIのラジオを聴いたんだけれど、その時に紹介していたのが1920年代のアメリカンロックだったりして、それはもうかなり渋いロックで、100年の時をものともしない知識の広さに圧倒された。一体この娘はどうなっているんだろうって不思議に思った。

 

とにかくMVを聴いてもらえばわかるんだけれど、歌声はあのビジュアルからは到底想像できないような大人びた美声であり、爽やかなイメージとは真逆な本格的なアメリカンミュージックを基調とした、偶にコケティッシュな現代的な音楽を取り混ぜた不思議な楽曲をどれも真剣に作っている。まるで往年のミュージシャンが自分のルーツに立ち戻って作ったかのような曲もあれば、可愛らしい曲もあり、ぶっ飛ぶ。一重にREI流の音楽なんだろうな。一体、なんでこんなリバイバリズムな古典ロックをやろうと思ったのか不思議で、その不思議さをライブで確かめてみようというのがここにきた目的だった。

 

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   入場待ちの列には他では観たこともないような、全身ストーンズな、いかついオヤジらが並ぶ。絶対やばいかもしれないと不安が過ぎる。ライブが完全なストーンズだったら耐えきれずに帰っちゃうかもしれないなぁなどと、弱気を見せながらの入場。チケ番はあまり良くなかったからあまり期待していなかったけれど、とっくに入っていたNECOさんたちの位置まで、余裕で行けた。入場するなりみんな物販に並んだり、ドリンク交換をしたりで手間取って、そんな事にお構いなしの僕はチケ番に関係なく前に行けた。NECOさんの手招きのおかげで極めて観やすい上手につけたのも良かった。ここにはREI専用のお立ち台があって、見る側からしたら絶好の場所なんだって教えてくれた。なるほど見れば不思議とそこにしかお立ち台はない。おかげでライブではかなり近くでREIを見ることができた。

 

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    暗転したステージにバンドメンバーが配置につき、REIも出てくる。衣装はメンバー全員がストライプを基調にしたものを着用していてスタイリッシュな統一感を出している。みんなREIを見て、ものすごい緊張感の中で演奏をしている。REIのテンパリ具合が僕らにもじわじわ伝わってくる。やってる音楽は非常にクラッシックなナンバーだけれど、どれも技ありな細工があって一筋縄ではいかない。可愛らしいビジュアルと古めかしい音楽がどう噛み合うのか?楽器に押しつぶされそうな華奢な体つきなのに、楽器を道具として完全に支配している。そして意外にも楽曲のバラエティー、豊かさ。ギターがストラトからリッケンバッカーアコースティックギターからのフライングV、そして再びストラトからの締めのファイヤーバード。ストラトは色鮮やかで綺麗だったけれど、アコギやファイヤーバードの使い込み感、ビンテージ感が半端ない。かなりボロボロですごい。イメージではとてもフォトジェニックなREI。ビジュアルにこだわるおしゃれな感じがCDやネット上の写真から感じられるのだけれど、実際、ライブで見るREIはもっと違うイメージが感じられる。確かにバンドで衣装を合わせたり、ギターに晴れやかな配色を選ぶあたりのセンスはおしゃれなんだけれど、そのほかの機材は木調な薄汚れたものが多く、とてもイメージとは違う。そもそも演奏する演目でも甘えた曲があれば、トンがった曲がある。この雑多な曲を生演奏するのは至難の技なんだろう。当然コンポーザーとして演奏時には自分のギターだけではなく、バンド全体を睨みながら進めているから、余計に曲間の調整時に凄い緊張が走る。そんな張り詰めた空気を癒すかのように入れてくるMCや各種サプライズ。チロリアンのバラマキサービスだったりニワカセンペイのニワカ面をバンド全員がつけてのアンコール曲演奏だったりとそんな茶目っ気がある。物凄い集中力で一曲一曲を丹念に演奏していく生真面目なところだって、最高のものを僕らに届けようとするサービスなんだからそればかり気にしてはいけない。時にスライ&ファミリーストーンになったり、ザ・ナックになったりと、オマージュっぽいナンバーが飛び出してくる。そうかと思えば「Arabic Yamato」のような癒しのナンバーが飛び出すしてきて、そのギャップにやられる。中では一番ハードロックに近い「BZ BZ」なんかが意外で面白い。弾き方もロックっぽい早弾きだったりしてなんのオマージュなんだろうか。このバラエティに富んだ、でも他できいたことが無いような懐かしのナンバーたち、通常僕が見ているどんなバンドの演奏とも似てない。どちらかといえばジャズやビッグバンドに近いのかもしれないが、アプローチの仕方がちがうから不思議な感じは消えることはない。そんな乗りであり、アドリブで常に演奏者同士で対決しているかの様なインプロビゼーションのあり方に緊張が抜けない。そして僕がすごく面白く感じたのはギターとその音色の違いを楽曲毎に違いを明確にしているところ。通常僕らはヘビーな音楽を聴いているから、それほど単体の楽器の持つ音色、特徴などには無頓着だったりするのだが、歪み具合などが少ない、綺麗な音色やサスティーンにこだわった曲が多いREIの曲には、それぞれの曲毎に使う機材を割り当てている。へー、こんなにも違うのか!ってことが観ているだけでわかる、驚いた。トータルで一番整っていた模範的な音色のストラト、荒ぶる音色のリンケンバッカー、激しい曲に最適なフライングV、そして何故かREIに一番似合っていたのがファイアバードだったと感じた。それぞれ音色が違うのが面白くて見入った。ライブを観るまでに曲はMVの数曲しか聴いていないから、まともに知っているのが「BLACK BANANA」「MY NAME IS REI」くらいだったのに楽しめた。このライブは新作「REI」のリリースツアーREI OF LIGHTだったが、そのアルバムと、ライブの雰囲気はずいぶん違う。ライブのあの緊張感はどうしたって録音できない。そんなREIの歌がこの時代に受け入れられているのであれば、まだまだ日本のPOPシーンも大丈夫なきがする。

 

3.Anlyのライブ!

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LOOP AROUND THE WORLD TRACK 2

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Anly “Loop Around the World” ~Track 2~

2017年5月2日 福岡INSA

 

初めは熊本のHAPPYJACKに出るということでそこでAnlyを観る予定だったのだが、サーキットとホールでライブがわかれた為、ホールで観ていた僕はAnlyのサーキット側には回れず、止む無く諦めることになった。そこで福岡INSAで行われるワンマンライブに参加することにした。5月2日はGWの中日ということで、予定がなかなか立たない中で、なんとか空けて、行くことができた。天気も良く街はどんたくの準備で浮かれている、そんな雰囲気の中で行われたこの福岡公演は香港公演と台北公演の狭間に行われた。日本ツアーとしては初日。ライブ前にANLYに関する情報はREI同様いくつかのMVでしかみていなかったから、全くもって初見に等しく、ライブ後の感想も、知るものからは呆れるほどに当たり前な内容だったようだ。そもそも僕はPOPを聴いていないに等しく、近年のPOP事情なんてのも全く知らない。エド・シーランについてもまるで知らなかった。日本のフェスにも来ていることや、レコード店でもよく見かけると言うくらいは知ってはいたが、何をやって有名になったのかなんてことは知らなかった。だからANLYがloopと言ってやっていることが最初は全く理解できていなかった。

 

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ステージでアンリーは初めにちょこっとギターを弾いて、あとは弾いてなかったりする、バックでは録音された音楽が鳴っている。一体なんのこっちゃ?

まさかライブを録音で歌うのか?初めは怪訝な目でその録音疑惑を検証するという見方だったのだが、途中で気づく。これはその場で音入れをして仕込んでいるのではないか?1フレーズ、2フレーズ

、リフ、ドラム、コーラス1、コーラス2・・その仕込みをバックに歌っているんじゃないのか?

 

気づけば一曲毎に音入れをして歌を作っているようなもんだ。もう、これはマジックのようだった。ライブではその説明はなかったが、帰宅後に見たYoutubeではしっかりその辺をANLY自身が語っていた。エド・シーランがやっていたループペダルと言うやり方を採用してANLYの曲は作られている。ライブを見るまでは単なるギターを持って歌うシンガーソングライターとしか想像できてはいなくて、須らくボヘミアンラプソティーのMVのイメージで捉えていた。だからびっくりである。当然のことながら、周辺の友人らは5年も前にループペダルについては知っていた。結構みんなやってるよね!とか教えてくれたりする。、今頃だろうが、滑稽だろうが、そんなの関係ないくらい本当に驚いた(笑)本当にそれに気づいた時は鳥肌がたった。あとでエド・シーランのMVを見て、なるほどと思いはしたものの、僕の見たANLYのライブでのパフォーマンスはその先を行っていたし、同じくAnlyのLoop track1の映像をみたけれどMVじゃあ捉えきれない音の繋がり、重なりが、ライブでは圧倒的に耳に飛び込んでくる。録音が単なる録音ではなく仮想的なリアリティーを持った音塊として幾重にも折り重なってループする。、たった一人のステージがあたかもビッグバンドのステージのごとくに何人ものAnlyで演奏される。これが一人が作る音なのか!本当に圧巻だった。仕込みをしている時のANLYはプレイヤーであり。コンポーザーだ。あの緊張感はどっかで見たなと思ったらREIだった。同じ楽器、ギターを持っていることから括られやすい二人だが、やってることはずいぶん違う。それでもREIは優秀なバンドマンと共に新しい方向から歌を再構築しているし、Anlyはループペダルと言う道具で歌を再構築している。二人とも見た目からは想像ができないくらいのパワーを音楽に投じてそれぞれの音楽を生み出している。僕にとっては全く未知の分野ではあるが、この迫力、凄さはわかる。今の音楽を感じたければ迷わずこの二人のライブに行くべきだと伝えたい。

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4.終わりに

今、ロックや音楽全般に集客が見込めない難しい時代を迎えている。そこで若手がどんどん海外にツアーで出かけている。今回、Anlyは香港からはじめて、福岡、台北と混ぜてツアーをしている。この感覚はなかなか国内だけでやっているアーティストにわわからないけれど、その経験は必ず大きな収穫となって行くはずだ。福岡のインディース、ラウドロックバンドであるPALEDUSKも現在アジアツアーを敢行している。時代は確実に変わってきている。日本も世界を市場にして闘う時が来たんだと思う。ふと思えば、REIもAnlyも、何のためらいもなく、海外ツアーをするだろう。音楽は言語に関係なく闘える。非英語圏と言えども可能だということはもう既に示されてきた。ラムシュタインはドイツ語で世界に挑み、Babymetalは日本語で世界に挑み、共に受け入れられた。時代は変わった。新しい才能が思う存分才能を発揮できる場所はインターネットを使えば割と誰にでも簡単に広げることができる可能性を持つ。この二人の才能に巡り合って、そのことを更に強く感じた。僕の感じた驚きはきっと全世界共通の驚きだと思うので、どんどん進出して活躍を期待したい。萎縮せずにどんどん攻めて勝ち抜いて欲しい。

 

 

改元と広島と絶叫する60度の想い 令和初日の忘れられない一日

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絶叫する60度 with Jacky CATS

 

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絶叫する広島2019ーWELCOME TO REIWA!

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セカンドクラッチ広島


2019年(令和元年)5月1日

セカンドクラッチ広島

 

1.プロローグ

 

広島と言えばSU-METAL (Babymetal)の生誕地ということで僕ら「METAL名を持つえっふー」にとっては非常に思い入れのある場所である。LED ZEPPERINのジミー・ペイジ終戦70周年で訪れた2015年8月の翌月、イギリスのメロスピパワーメタルバンドDoragon Forceの来日公演がClub Quattro広島であって、僕は初めてそのライブで広島を訪れたのだが、それ以来縁があって毎年訪れる場所になっている。特に2017年11月にLegend-S、SU-METALの20歳を祝う洗礼の儀が基町のグリーンアリーナで開かれたときはその周辺を7,000人を超すメイトで2日間埋め尽くした、あの思い出が強く記憶に残っている。

又、八丁堀には「お好み村・厳島」という広島の観光名所で修学旅行客や海外からのバックパッカーなどが集まる場所としてある。地元民はわざわざこんな観光名所では食べないが、僕らにとって、そこはSU-METALがお好み焼きを食べた場所として記憶されており、広島に来るたびに立ち寄る場所(聖地)として位置付けている。「特製スペシャルとソーダ(当時ラムネ)」いわゆる「すぅちゃんセット」を食べずして広島は去れないという意識は少なからず僕等は持っていて、油断するとかち合うこともある。ここを訪れた九州界隈のえっふーたちは特段の取り決めをしていたわけでもないのに、厳島に集まってしまう。この広い広島でお好み焼き屋は多数あるにも関わらず、極偶然に、しかし極めて必然に集まる様は滑稽なことだが、推しに対する愛情が溢れる素晴きリスペクトとも受け取ることができる。これは絶叫する60度が福岡に来るたびに寄る「博多らーめんSHINSHIN」に度々えっふーたちが集まってしまう状況に等しい。そして今日はその「絶叫する60度」がセカンドクラッチ広島でワンマンライブを行う。広島でのライブというと漏れ聞こえるのは「不安を感じさせる言葉」ばかりだった。なぜかはわからないが大きな都市の割に集客がそれほどでもないからなのか?だからもし僕が遠征をするのなら広島かなって決めていた。一人でも多く広島に行って、実際はどうなのかはわからないけれど、盛り上げないといけないと感じていたから。

それに「絶叫する60度」が次に九州を訪れるのは2ヶ月後でもあったから、その中間の5月初めにライブ参戦を計画したかった、という事情もあった。だから5月1日広島公演への参加はベストな選択だったし、行くしかないだろう。

当初頭から完全に忘れ去っていた改元。GWが今年は長くなるってだけしかない。そんなことより今、阪神がタイムリーを放って6-2で広島を引き離した、そっちの方が一大事なんだよ!幸先悪いじゃないか!プンプン。(厳島のTV中継を見て)

野球のことは置いておいて、そんな上の決めた無関心な改元が、実はこの絶叫する60度のライブに行くことにしたおかげで別の意味を持ち始めた。この平成から令和へ移行したその日に広島でライブが行われること。そのことの意味を当初は深くは考えてはいなかったけれど、実はとても興味深いことでもあったと後で気づいた。

チーム絶叫にとっての広島公演は、「ニューアルバム“絶”リリースツアー2019」の中の1ライブに過ぎなかった。ところが改元を挟むことで広島公演が、「令和初日」という「特別な日のライブ」に変ったのだ。昨夜の4月30日大阪公演が「平成最後のライブ」であとすれば、本日広島公演は「令和最初のライブ」となる。その両日に参加した漢もいる。その人たちにとってこの二日間は一生のうちでも大変貴重な2日間になったであろうし、その連戦したという記憶は、他に代え難い素晴らしい思い出へと変わるだろう。僕らにしても今日という特別な日に絶叫のライブに参加できたことは、忘れられない1日となった。改元自体は大して意味がある事ではないが、結果的にそのおかげでこの広島公演が特別な日に思えたことが良かった。※

※佐賀のライブでもんてろが「令和だ平成だって何にも関係ない、今日も明日もいつだってはじまりなんだからその毎日のはじまりのライブはすべて大切にやっていきたい。」って趣旨のことをいっていたけれど、そのどんな一日も大切に思うという意味ではこの2日間に参加した者がより特別視する=大切に想うという意味において、充分、もんてろの言葉と通じ合えるものであると考える。

 

2.当日乗り込み!飯!

 

5月1日晴。しばらく雨が続いたので、この日が晴天であったことはありがたい。サクラは散り、新緑の若葉が生えてきた柔らかい緑がこの広電の車窓から眺めることができた。今日は春の過ごしやすい一日であった。広島駅から初めて乗った時の広電は、八丁堀までかなり時間がかかった印象だったのに、今日は一瞬で着いてしまったと感じられた。目指す堀川町のライブハウス・セカンドクラッチ広島は胡町と八丁堀の中間にあり、そこにも一瞬で着いてしまったと感じた。案の定、早過ぎて現場にはまだ誰もいない。とりあえずここにきたら広島PARCOに行こう。そしてその裏手にあるお好み村、厳島に行くしかないだろうなってなってしまう・・。エレベーターで4階に上がった。エレべーターの扉が開くと正面には満席の厳島が見える。運良く然程待つこともなくして奥の席が空いた。席に着くと安定のすぅちゃんセットかなと思ったのだが、ライブ前の景気付け「始まってんぞ!」をやるにはあの1杯が欲しいところではあったので、ここは生ビールにした。生にありついてほっと一息したその目の前で、実は何やら問題が勃発していたようだったことに気づく。それも現在進行形の・・。おじちゃんは余裕のポーカーフェイスでお好み焼きをいつものように焼いていたが、その横ではお姉さんがかなり取り乱していた。アメリカではこの様子をよくアップセットと呼んでいるが、全くそのものと言った感じで、尋常ではなかった。やりとりは僕が来るちょっと前に勃発したらしく他のお客さんはより神妙な面持ちでことの成り行きを見守っていた。要は「麵のストックがないからお好み焼きが作れない!」ってことの様だった。「GWのど真ん中で製麺所も休んでいて連絡がつかない。」と苦言を呈すお姉さん。おじちゃんは全く取り合わない。そんなことが起きているとも知らずに外国からの観光客がぞくぞくとやってくる。お姉さんは「胸が痛い、呼吸ができない。」と独り言を言う。それを「大丈夫なのだろうか?」とは誰も言わず、「またか?」的な表情で受け流す。そんなお姉さんがバタバタ出たり入ったりして10分後、両手いっぱいのそば袋を抱えて戻ってきた。おじちゃんが聞くと、倉庫のいつもしまうところではない場所にあったとか、一瞬、これは食えないかもしれないなと思われた僕の特製スペシャルはそんなことで無事鉄板の上に置かれた。通常なら何と言うこともなく出てきては、余韻もなく食べて立ち去る厳島なのだが、おかげで次のドラマへとつなが流チャンスを得た。・・EV前が騒がしいことに漸く気付く。

 

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厳島にてお好み焼きを食す



「あー!。」

 

えーちゃん、なかSY、ゴロゴロさん、あさちゃんと友達、計5名が厳島に到着した。(上記写真撮影:ゴロゴロ)特に約束をしたわけでもないのに、こんなところで会うとは!しかも運よく僕の周りが直ぐに空いて厳島の奥の片隅に集まって座ることができた。BABYMETAL以来であれば2017年11月以来、1年半ぶりと言いたいところだが、LEGEND-Sの時に、この小さな店で7,000人が食べれた訳もなく、皆、意外にも「初めて食べた!」って言う者が多かった。念願の聖地、厳島を充分に満喫できた様子だった。ビールもなくなり僕もみんなと同じ「広島レモンサイダー」に切り替える。そんな時に二つ目の団体が到着する。「絶叫する60度」の平成最後のライブだった昨夜の大阪公演から徹夜明けで流れてきた九州界隈チーム、漢のKANEさん、マロさん、とよっち、こばさんの4人がいた。この狭い場所で、九州のえっふーで9人も肩を並べてお好み焼を食べる時が来るなんて。えっふーで店をほぼ占拠することがあるなんてと感慨深く感じた。そんな至福の場所にいたかったが、客足は止まったわけもなく、流石に店に悪いので、とっくに食べ終わっている僕は一先ず先に9人を残して店を出た。

 

3.ライブ!

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TIME TABLE

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参加者への注意書き


会場であるセカンドクラッチでは整列が始まっている。整列?絶叫で整列して入るなんて九州ではなかったので、これはすごいなと感じる。整理番号27番は階段室の3階くらい、会場は4階だから1階上が入口。主催者側は厳格で断り書きも警戒心いっぱいだ。

 

1ドリンク代を払い、ドリンクチケットをもらい、入場後物販で魁TEEとタオルを即座に購入してクロークに荷物を預け、ミネラルウォーターをもらう。会場ではナベさんやShirohigeさん、みっちゃん、かえでちゃんにも会えて準備OK。間も無く客電が落ち、Jacky CATSの面々が入ってくる。そしてもんてろと魁が飛び出してくる。最初の一言から激しい!テンションが半端ない!半端ないんだけれど、どこか優しい感じがした。

 

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「広島ー、行くぞー!」

 

怒涛の公演スタートで下手2列目にいたが、容赦ない圧縮がきた。二人が出てくる毎に起こる圧縮は激しかったがサーフは少なめだった。

 

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「令和の最初の貴重な日に絶叫する60度のライブを選んでくれてありがとう。まさかこんなに多くの人が来てくれるとは思わなかった。勿論遠征の人が多いのは知ってる・・本当にありがとう!未来にこの日を思い出した時に絶対行ってよかったって思える様なライブにするからみんなついて来てね。」

 

会場には想像よりはるかに多くの人がいたし、みんながっつり食いついている感じがした。チーム絶叫もスタートはまずまずだった。あとは盛り上がって楽しむだけ!W.O.Dもサークルモッシュも幾度となく起こり、相変わらずの円陣等もあったし、みんな想い想いのやり方で一体となったフロアがそこにあった。かなり安心感のある感じの会場とも思えた。前方への圧縮はあった割に、いつもよりもちょっとばかり気遣いがあった様な印象がした。

 

「後ろに椅子を並べています。来てくれているみんなは結構若くない人もいるし、辛くなったら座れる様に楽屋から椅子を6つ持ち出して並べています。私たちのライブは辛いことを要求することも多いんだけれど、体力的にきつくなった人でも楽しめる様にしたいから、それが私たちの目指すライブなのでちょっと休みたい人は後ろで休んでください。決して、あの椅子で椅子取りゲームとかそういうことには使わないでください。」

 

流石にちょっと笑ってしまったけれど、確かにBABYMETALでは弱者対策としてHAPPY MOSHSH’SEATやPITっていうのが存在するし、おかしなことではない。正直客層を見ても若くない連中はばかりだし・・。やられたなって苦笑しながら聞いていた。まあ、それは一瞬でそこからまたW.O.Dからのサークルモッシュで回ったりして正気は失っていったんだけれどね。

 

この物事を続けることが苦手な人間が、5年間もこの絶叫する60度で歌を歌い続けることができた。これは応援してくれているみんながいてくれたからこそ続けることができたわけだし、そんな平成が終わり、令和も今日から始まったけれど、私たちはこれからもずっとそれを続けていく、ずっとここにいるからっていうそんな気持ちを歌った曲を聴いてください、またね。」

 

そういえばワンマンだったけれど、スクワットなどのキツイものは少なかった。腹筋はあったけれどどちらかというとSでゴリゴリに押す様な感じのものはなく、フロアでとにかく楽しみたいっていうことだったのかな?各地を回って、その事情に長けた絶叫ならではの変化なのか、それはそれで良かったけれどね。

 

ワンマンだけれどなんか一瞬で終わってしまった。楽しいことは本当に一瞬で過ぎ去ってしまう。広島で感じたあっという間という感覚は半端なく早かった。

 

「みんなとはいつだってどこにいたって一緒にいたい。私たちはいつも離れてはいるけれど、歌を通していつだって一緒にいられると思っている。もしここの誰かが亡くなったとしたら、そこに出向いてライブをしたいとも思っている。」

 

何か「平成という終わり」と、この「令和というはじまり」がつながる2本のライブを経て、魁ちゃんは何か特別なことを感じたのだろうか?発された言葉に対して、会場では笑ってしまったのだけれど、もっと深い思いがあったのかもしれない。確かに僕ら若くない世代がいなくなってしまったとしたら、取り残されてしまうのは魁ちゃん達若者なので、新しい時代に入ったら、次の世代にもしっかりとアピールしていかないといけないというのもあるのかもしれないし、これまでも、これからもずっと支えてくれているえっふーたちへのリスペクトが色々絡まっての発言だったと思う。それが令和を迎えた新たな心構えの片鱗なのかもしれない。一緒に転げ回る僕らへの強い愛情を感じた。ありがとう。

 

いつまで参加し続けることができるのかなんてわからないけれど・・、長くはないかもしれないけれど、短すぎることもないだろうから、絶叫がでっかくなるところを僕らはきっと見届けるという覚悟はあるよ。きっと今と変わらぬまま一緒の時を過ごす。こんな素晴らしいバンドを手放すわけがない!っていう様な連中ばっかなんだから安心してほしい。ファン層も確実に広がるだろう。きっとね。

 

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令和初日の集合写真(広島)

 

4.エピローグ

僕がブログにライブ参戦したことを書くのは100%そのアーティストへの愛を語っているつもりだし、応援したい、話題にしてより多くの人に広く広めたいという考えがあって書いているつもりなんだけれど、言葉にするとそれが別の意味に読める事も大にして起きたりもする。それが面白いと思えるうちは良いのだけれど、それを書くことでアーティスト側に少しでも負担をかけてしまうとか、あらぬイメージを読者に与えてしまう様なことになるのであれば書くこと自体やめた方が良いのかなとも、悩みながら書いている。ライブ1回目の初期衝動は取り立てて問題はないのだが、こうして回を重ねるうちに、ふと気づくと、かなり深い読込みとなる部分もでてくるし、語られたであろう言葉も僕というフィルターを通した記憶の中の言葉なので、実際に話された言葉ともイコールではない。だからこの語られた言葉のキーワード的な意味で、話のとっかかり的な言葉として書いているつもりだ。読み返してみると、ちょっと違う読み方が出来そうなんてことも大にしてある。それはすべて愛するが故の言葉として思って貰えたら幸いである。それが万一にもバンドにとって不利益を生むことがわかれば、きっと書かない方が良いのだろうなとも思っている。それこそ一回一回のライブにこれだけの熱量と想いを込めて仕掛けてくるバンドなんて皆無だったし、そこが素晴らしい。それこそ応援したいし、広く広めてどんどん動員を増やしてもらえたらいいのにと本格的に思ってしまう。それこそがファン心理だと思っている。これだけライブ数をこなしていても、ライブに来なければ、アピールすらもできないわけで、ファン目線でこんなことを偶にブログに書いている。

一人でも多く絶叫する60度を目撃してくれる人が増えてくれたら良いなぁと思いながら。

 

TM

 

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チェキ(広島)

 

ヒズミ ウキクサ ノンフィクションとミズニ ウキクサの夜

ミズニ ウキクサ ライブレポート

2019年4月20日

小倉FUSE

 

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待ちに待った4月20日がやってきた。ミズニウキクサの2nd ミニアルバム「8月の溜息」リリースツアーのライブだ。事前にYoutubeにアップロードされたトレーラー版を聴きまくりイメージを高めてきた。このライブの題目「ヒズミウキクサ」は共同主催のノンフィクション、イイジタカヒロさんが命名したそうな。

 

EG「ヒズミとはエフェクターで言うディストーションのことで、DISTORTIONの原理はと言うと、例えばエフェクターが200出す能力があるところでアンプが100しか出せない時の残り100がヒズミとして現れる。僕らもバンド開始当時考えていた未来の色というのがあり、今思えば、随分と変わってしまっている。これがヒズミなんです。」と例の早口で捲くし立てて話される。前回のファーストインパクトの衝撃は超えないとは言え、面白いし、思慮深い話しに深く頷くしかない。

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そんなノンフィクションのオリジナルユルキャラ、イイジちゃんとミズニウキクサ、ウキクサちゃんが共同開催する、「ヒズミウキクサ」がはじまった。

 

1.LONE

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先鋒は大阪から来たLONE。兎に角、爆音。今日はノンフィクションとミズニウキクサだから、まさかここまでの爆音があるとは想定していなかった。耳センが無かったら脳震盪で倒れていたかもしれない。特にヴォーカル毛利さんの声が高音で割れて直接脳に突き刺さる感じ、ベース熊田さんの音を通り越した容赦ない振動に身の危険すら感じた。「大阪の核弾頭」恐るべし。


毛利「僕らは北九州のキャラクター、イイジから誘われて小倉までやってきました。レコ発ということでおめでとうございます。僕らもCDは出したばかりなのですが、3バンドまとめたスプリットシングルだから販売の仕方が難しくて、此処には持って来ていません。なので、新曲はネットでみてもらうかして、気に入ってくれたら、他に僕らのCDはあるので宜しくお願いします。」


スプリットCDって軽く考えていたけれど、実は難しいんだ。そんなアーティスト側の悲哀を垣間見た気がした。

 

2.Trippers Audio Room

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続いて広島からきたTrippers Audio Room。

ヴォーカルのあいりー「私たちは今までほとんど県外に出たことが無くて、出て山口くらいまでで、今回初めての小倉になります。小倉童貞。」

ギターのぐっち「童貞ってあの童貞?」

あいりー「そうトリッバーズがね!」

ギターのぐっち「ああ・・・(汗)」

 

なかなか強い個性のあいりーのようです。ぐっちはロカビリーを取り入れているけれど、あいりーはそんなことには構うことなく自然体で歌う。そんな音が上手く響く。声が心地よくてまた聴いてみたいなと感じた。たっくんもツイートしていたように、小倉で一緒にやれた喜びは非常に分かる。相性はばっちりなんだよ。

 

3.ノンフィクション

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そして来ました後半戦。ノンフィクションの登場!イイジさん、開場前からFUSE界隈を回っていて、意外な気配りに撃たれた。

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こちらは全身ミズクサちゃんで来ているから無視されても良いようなものだが、ファンサービスで声かけしてくれる。もう、落ちそう。


EG「まだ暫く開場まで時間がございます。」

TM「今日はベースは何方ですか?」

EG「お嬢でございます。では今暫くお待ちください。」


今回は新譜「現代、ユウ」を引っさげての地元小倉公演だから、ノンフィクションがトリなのかなと思っていたら違った。この強烈なキャラを1度見たら忘れられないと思うんだけれど、これからガッツリ来るんじゃないのかな。ライブは新曲もあったし、色々忙しく動かれていて、時間が長かった割にアドリブの印象が少なめだった。だけれど冒頭に書いた「ヒズミ」の解釈が新鮮で、「ヒズミ通信」申し込もうかなぁ?と言うところまで考え始めている今日この頃。ヤバイ、また推しが増える〜。(汗)

 

4.ミズニ ウキクサ

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さてお待ちかねのミズニウキクサ。今日は主催者としての気概か、終始表にいる二人。前回物販はほぼ誰も居なくて捕まえるのが大変だったのに、今日はずっといる。しかも松本姉弟揃って立っているから、初っ端に買いたいものはゲットさせていただきました。

出番は何番目?って聞いたら4番目!って、それトリじゃん。(笑)

 

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幕の後ろでは楽器の配置換えが行われている。ミズニウキクサはベースとドラムが前に並ぶからドラムの配置換えが大仕事だ。たっくんの足が幕から出て固定のテープ貼り作業が行われているのが分かる。ベースの音漏れはちょっぴり。そうこうするうちにSEが「羅針盤」になり、幕が開く。

 

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この「羅針盤」のSEが瞬時にバンド演奏に切り替わるところが素晴らしい。人紬の糸のような切れ目のない演出に鳥肌が立つ。今後もこれでスタートしてもらいたい、最高すぎる。ギターの幸平さんのところが照らされていたからここら辺の細工は幸平さんの足元でされているのかな?いつものことながら本当に凄まじいエフェクターの数々に驚く。そしてたっくんの静寂も嵐も呼ぶ怒涛のドラムが目の前で展開する。この切れと速さは最高!


続く二曲目は前回初披露の「夏の終わり」。

祭囃子〜というフレーズが印象的で覚えてる。愛美さんの情念が溢れ出す歌に全身が打たれる。そして打って変ってアッパーなカシス・ビート・ロマンスに繋がる。もうこの曲は何も考えずに乗りまくれば良い。


痛快な松本姉弟のMCに続けてなんと、前バンドヌ・シャボンヌから二曲が演奏された。後追いの僕は最近「雛罌粟の夢-上下」買って聴いているので新曲同然に聴けた。まさか生で聴けるなんて!感慨深い。会場でも驚きの声が沸き起こっていたよね。

 

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続く「夜風」は今までにない可愛らしい感じの曲、そして松本姉弟共作*の「トラベルアワー」(*アルバム誤記〜セルフライナーノーツより)

ときて「エンドロール」。このファーストの最後の曲が出来て、愛美さんは気持ちの切り替えが出来たっていう。そしてこの曲の冒頭で叫ばれる愛美さんの掛け声。これがライブでの定番で、この露払い的な掛け声を聴くと聴いている僕らも気分新たかな気持ちになる。曲が終わるとすぐさま会場はアンコールのクラップに包まれる。愛美さんがすぐに戻って来て、「本当にアンコールやって良いですか?」って。なんだか微笑ましい。たっくんも「本当に?ありがとうございます!」って、どこまでも無垢な二人に感動する。

 

演奏されたのは「街」

哀しみを「黒で蒼白く溶けるだけ」と歌うこの歌がどうしようもなく胸を熱くする。

やっぱり、また行きたい!福岡行くか!

 

ミズニウキクサセトリ

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絶叫する60度 、Su凸ko D凹koi 2 マンでマンダラケったらマンダラケ

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絶叫する60度

Su凸ko D凹koiリリースツアーライブレポート

福岡Queblick

2019.04.04


1.絶プライド!

3月の年度末騒動が沈静化し、新年度を迎え、新しき元号なんかも決まり、心あらたかな気分に包まれる日本!そんな今日、絶叫する60度のライブがある・・「ぷっ、カタ!(爆)」能書きなど「絶叫する60度」にはいらない。「九州又来たぞ!ぶち上げようぜ!」絶叫ならきっとそう言うだろうな〜って思いながらここ数日を過ごしていた。自分らのペースを乱すとそれだけでぶっ壊れてしまう、そんな脆さを自ら壊れて学ぶ。そんな余りにも不器用で、融通の利かない絶叫スタンダードも、自分たちを対象化した時には何者にも勝る強烈なパワーが炸裂する。そんな彼らを僕らは見たいからライブに来る。世間様がどうだろうがなんて御構い無しだ!絶叫は絶叫で独自の時間軸を直走れば良い!

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絶叫は先月13日に記念すべきファーストフルアルバム「絶」をリリースして、目下ツアー中だが、なんと幸せなことにその始まりは九州からだった!発売2日後には福岡INDOでリリイベ、今の絶叫を聴く。もうただただ感謝しかない。言葉を尽くして九州を褒めるものは多い。しかし絶叫の様に本当に九州に足繁く通ってくれるバンドなんて無い。聞いたことも見たこともない。そんなとこ見せられたらもう付いていくしかない!理屈じゃない。

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17日の佐賀RAG-Gは象徴的だった。いたはずのハッピージャック、でも心は佐賀へ馳せた。そんなどうしょうもない絶叫愛が僕の中で溢れ出していつのまにか体も其処に馳せたと言う奇跡。そしてそこで初めて絶TEEを手にした。2019年の今はじまったばかりの絶TEEを門外漢の僕が手に取る。それを着ると言うことがどれほどのことなのかなんて知らない。でもただただ嬉しくて嬉しくて堪らない。何度見ても頰がほころぶ。そんな子供じみた感覚が蘇ってくる。絶叫する60度があったから、極悪非道な辛い年度末の荒波を乗り越えられた。絶に揺られ、この絶TEEにスピリッツを感じ、そしてこの4月4日のライブに来るという目標があったからこそ挫けずにいられた。全ては絶叫に翻弄されてしまっているんじゃね!翻弄上等!それがそれで楽しいのならばそれで良いんじゃね!楽しいぞ!九州界隈!最高だろう!絶叫する60度!

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本当に九州と言う辺境の地はなかなかここ数年辛く厳しいものだった。最近じゃあ、多くのバンドに敬遠されがちだし、それを感じる度に悲哀を感じたヘヴィーメタル界隈。ズタズタになった九州プライドがなんと「絶叫する60度」のおかげで頭を擡げる。「そのままの僕らでいいんだよ!そんな僕らだからこそ会いに来たんだよ!」どうだ!どうだ!この愛!脳内活性化するもんだろう。これほどまでにぶち上がることなんてなかった。皆んなに混ざってライブに参加できる喜び、まさかこんなにも早く着ることができるとは思っていなかった絶TEE。もうただこれを着て飛び跳ねたいだけ、その為ならこの濁流にだって飛び込もうぞ!。もうただただそれだけを望む。だって仕方ないよね、こんな凄い音魂聴かされたら誰だってそうなるよ。絶プライド!あの凄いCDとこのTEEとライブと言う三つ巴のスピリッツ。さあ、絶叫のライブだ!


2.絶叫!ライブ!

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4月4日、快晴。お馴染みの住吉神社を皮切りに、その横の楽水園で道草を食った。天神入りする前に博多の魅力をタイムラインに流してみようかなって意図で寄ってみた。さくら咲く季節が手伝って其処彼処が淡い桜色に染まっていて華やかだ。ライブ活動で全国行脚する魁、もんてろたちにも是非見せたいなと言うためだけにこんな場所にいる。ホッコリする午後の昼下がりはなかなか気持ちが良かった。そんな中、タイムラインでは「前飲みやってんぞ!」ってこばさんたちが天神中央公園での写真をツイートしている。やっばそっちだよなぁ〜!。(笑)この後、魁たちも行ったとか!羨ましすぎるぞ!。凄いや!九州界隈!(笑)

 

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キューブリックの向かいにある飲み屋でそんなえっふー達と合流する。楽しい面々に会って乾杯!また誰か来て乾杯!。ただそれだけのことで楽しさが倍にも膨らむ。開演まで何度となく繰り返される乾杯!おかげでライブが始まる頃には完全に出来上がっていた。ヤバイ!(笑)

開場時間を回って、皆あたふたと店を出る。キューブリック前で平日の会社帰りの人たちに混じる。赤ら顔に誇らしい絶TEEを着て、今日、ワンマンだっけっ?てくらいの絶TEEだらけで頰が緩む。キューブリック前は歩道も狭く滞留する場所もないから即下に降りたけれど、街に溢れる絶TEEをもっと見ていたかったなぁ。

 

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暗い箱の中では黒TEE達が蠢く。ステージは明るくなりバンドの面々が持ち場に着く。開演時間いっぱいの19:00「おはようございます。」「絶叫する60度です。」といつものように魁ともんてろが登場する。そして桜の季節に相応しい「桜は二度散る、二度咲く」がスタートする。桜が舞い散る中、続く桜は「空蝉の歌」。「Dead Alone!」カッコいい!「インディペンデンス・デイ」と来てここでもんてろから悶絶の一言が飛び出す。

「平成最後とか、令和とか言うけど、でもそんなことどうでも良くて、今日は今日しかない、今日はいつだってはじまりの日なのね!だから・・(お前ら!)やるしかないだろう!(叫)」

もうこのMCで一気に記憶が飛んだ。どんだけ拳を突き上げたか、飛び跳ねたか、サークルで回ったかなんて正直覚えていない。もうあの一言が聞けただけで、もうそれだけでいい!それ以外にもSu凸koちゃんを語るときの魁の幸せそうな笑顔とか、生かしたメンバー紹介とか、そして相変わらず魁の長尺のMC、幼馴染から友達、絆へと繋げる名MCもあったけれど、今日はあのもんてろの一言が全てだった!「今日はいつだってはじまりなんだ!だったらやるしかないだろう!」もう大好き!

 

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3.Su凸ko!ライブ!

前知識なし、どこのものとも知らないそんなまっさらな状態で土井ちゃんの前に放り出された。なんかわからないが「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフが鳴ったきがした。頭を降り始めたら普通の歌になった。「アナーキー・イン・ザ・UK」が始まった!飛び跳ねたらいきなり普通の歌になった。なんなんだ?この肩透かし感は?。頭の中に溢れまくる開けっぴろげな女子トークが咲き乱れている。エロ?エロなのか?なんなのかわからないけれど、「頑張れ童貞!頑張れ童貞!」叫んだり「ブス、ブス」言っている。ある意味等身大の女子たちの偽りのない今が其処にあるのかな。ほっこりしてて、それはそれで良かったけれど、本質は其処じゃない!

「何年か前に本当に歌が嫌いになってやめたいと思ったことがありました。私も大体嘘しか付いていなくて、90%は嘘なんだけれど。(この話は嘘じゃないんだけれどね。(爆))だから大体嘘か嘘じゃないかはわかる。周りのバンドがステージで嘘の綺麗事ばかり並べ立てているのがわかって、嫌になって歌が嫌いになりかけた。そんな時に「絶叫する60度」と知り合いになった。絶叫はこんなにライブをやっているのに、プライベートの時間は貴重なはずなのに、私たちと一緒に遊んでくれる。絶叫の歌って1mmも嘘がない。そこから物凄いパワーを貰って、私たちも今もこうして頑張れている。ありがとう!絶叫する60度!」

 

突然の熱い熱いMCに皆んな打たれた!泣けた!素晴らしいバンドには素晴らしいバンドが集まるもんだ。Su凸koちゃん、最高だった。最後に歌った「ゆうと」には胸キュンでした。いいバンドだ!

 

この友情、永遠にあれ!

 

 

絶叫する60度セットリスト(ちゃーはんさんのブログから)

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チェキ、ランチェキも混ぜたらこんなことに!

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壁がなかったから柵ドン!

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それではまた!

ミズニウキクサ 意外すぎる激情の鼓動!

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ミズニウキクサ

2019年2月27日

小倉FUSE

 

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ミズニウキクサが小倉にやってくる!もう、ただそれだけで行くしかないと思ってしまった。今日は福岡のバンドThe INCOSと大阪のバンドPOP ART TOWNの新譜リリースツアーでその対バンとしての参加。他のバンドもクウォリティーが高い6バンドで、特に北九州のノンフィクションは、気になってはいたけれど、これ程のモノとは!想定なんかはるかに超えてしまうくらいのインパクトだった。そう、対バンライブの醍醐味はこんな未知なるバンドとの出会いにあるんだよなぁ。このウキウキ感堪らない。そう、シュレディンガーの嘘もミズニウキクサもそんな事でハマってしまったバンド達。ライブは楽しいよなぁ~。

 

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1.浮き草のはじまり

さあミズニウキクサのことを話そう。ミズニウキクサを知ったのは年末の小倉FUSEで愛美さんを偶々見かけたからと言う理由。めっちゃ本人、オーラが出ていて一体誰やねん?何事?と思っていたらバンドの人だったんだね。そんな時友人二人の会話が耳に入ってきた。


ゆだの「あ、ミズニウキクサのヴォーカルの人!」

RYO-CHIN「ああ、ライブ観たことあります。ライブ良かったっすよ。」


この二人の会話は不思議と脳裏に残った。

それと愛美さんのリフレイン、残った記憶は「ミズニウキクサ」と言う暗号に埋め込まれる。それから半月後に訪れたシマレコでその暗号が解き明かされた。「ミズニウキクサ!売れてます!」島村楽器のCDが置かれている一角(シマレコ)にその暗号めいたバンド名の載るポップを見つけた。「散らばる着地点」と言う波打つ水面と弾けた水、そしてモノトーンな佇まいのジャケットがあった。目立たなさそうだけど、そこが返って目立つ。このポップに凄く親近感を感じた。此処にもコアな浮き草ファンがいるのかもしれない。視聴すると喜びが込み上げてくる、巡り会うべくして巡り会った音楽。そんな瞬間、瞬間が楽しい。それが僕の至上の喜び。だからとにかくライブを早く観てみたいと思った。

 

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2.生きること

ライブは破天荒な即興詩人であるバミューダ△から始まり、 And Becouse、ノンフィクション、POP ART TOWNと来たその次、トリのTHE INCOSの手前の五番手がミズニウキクサだった。ハイボールを飲み干して高揚してきたところで幕が開く。下手には愛美さん、上手には横置きのドラムセットとたっくん、後方の暗闇にギターのコウヘイくんがいる。この興味深い闇に突き刺さった逆三角形のフォーメーション。二人は、真っ白にドレスアップされた正装で独特の世界観を作り出していた。奏でるは「落下速度」。「散らばる着地点」の一曲目。この哀愁溢れるメロディーに今日、ライブで観た記憶が足されて、血と肉がついてリアリティを増す。この姉弟が「水面」と「浮き草」。この声・・強い。この波動・・熱い。この愛美さんの声は今、目の前で発された波動。歌は何処までも無垢で透明度が高く、時とともに鋭くに滑り降りてくる。またたっくんの作り出すビートは激しく、波を増幅し、畝りを創り出し、時に飛沫を上げて泡を飛ばす。正にあのジャケットの如く。ただし隠しようの無い色彩が溢れている。抑えることが出来ない衝動が激しく頭を突き動かす。心なしかたっくんのドラムも次第にヒートアップする。やばい、負けそう。大人びた洒落たポップソングと感じていた楽曲も、激しいビートの渦に巻き込まれる。ややもすれば愛美さんのヴォーカルをも飲み込みそうなくらいなドラムが激情のロックに変える。あの細い体で良くもまあ、こんな打ち方ができる。最後の曲「街」はよもやインプロビゼーションかと思うくらい胸熱な激しさが空間覆い尽くす。圧巻!これぞライブ。これこそが生きている証だと思う。

いやー、なんだったんだろうか。圧倒されまくりの30分はあっという間に過ぎ去った。

 

3.続く…繋がり

此処まで感情が揺り動かされるとは正直想定していなかった。終わった時は笑うしかなかった。何これ、熱すぎやろ。あんなにもクールなイメージだったのに、反則もいいところだ。これはまたやばいバンドに足を突っ込んでしまった。ヤバイ!ヤバイ!たっくんのイイデさんみたいなMCも楽しかった。愛美さんの緊張感、伝搬する。(笑)

 

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セットリスト

1.落下速度

2.カシス・ビート・ロマンス

3.新曲?

MC

4.花火

5.エンドロール

6.街

Signs of the Swarm 九州重音祭初参戦の夜

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九州重音祭

2019.01.25

小倉FUSE


僕はグロウルやスクイールに良いイメージを持っていなかったので、大分遠回りをしてしまった。2015年にアーチエネミーを聴いて、ブラックアースのライブを観てからデスヴォイスへのイメージが180度変わり、機会があったらデスメタルをもっと観てみたいと思うまでになっていた。そして丁度一年前くらいのヴィレッジバンガードで、福岡出身のメタルコアバンドPaleduskの新譜Blue Roseの試聴をしてから、地場のデスコアか~、ライブを観てみたいなぁと言う考えが頭をもたげ始めた。そんな偶々が昨年末のツイッター「九州重音祭」を見つけることで成就した。Paleduskが出るし、小倉でやるし、アメリカのバンドも出るみたいだ。正に祭!これは神の仕組んだイタズラではないか?今、これを観ろということなんだろうと受け止めてチケットを探す。しかし見つけたのはe+のソールドアウト。「千載一遇のチャンスは絶たれたのか!神も仏もいないのか?」と諦め掛けていたところにタイミング良くPosthumanityのゆづぽんさんが「チケットお持ちでない方、取り置きしますよ。」と神の一言で救われ、目出度く参戦と相成った。

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その後調べてみたら、九州重音祭は当初の予定から大きく狂ったラインナップとなって、主催者がチケット代を下げて、e+での販売は取り止めて(僕はソールドアウトと勘違いしたが・・。)バンドや主催者の手売りのみになっていたことがわかった。アメリカからの来日アーティストがまだ残っているにもかかわらず、この対バンレベルの販売価格で決行とはすごい!ってか無謀。そもそも小倉FUSEに来日アーティストが来ると言う事自体にも驚いたし、ヘッドライナー、準ヘッドライナーの二者がキャンセルで決行というのも聞いたことがなかった。こんな逆境の中で決行する根性半端ない!MHz Festって何もん?桁違いなプロモーターだわ。もう最高!感謝しかない。


REIGA「今日、九州重音祭にアメリカからバンドを呼んでこんなに多くの皆んなに集まって貰えたのもみんなMHz FestのMARINAのお陰げ。こんな凄いことを今の時代、こんな女社長がやっているんだから!凄いよな。MARINA何処だ!」


まだこの時は実感が湧かなかったけれど、終わってからジワジワとその凄さが感じられる。火の玉ガールMARINA率いるMHz Fest主催のこのイベント、まじで神やった。伝説と言っても過言ではないだろう。それでははじまり、はじまり。(笑)

 

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1.はじまりから伝説

16:00に「再入場禁止」の看板の立つ小倉FUSEに着く。「おいおいフェスなのに再入場禁止とか凄いな。飯抜きだな、こりゃ。」と思いながらの入場。これからここに何時間か缶詰になるわけだ。意を決して中に入ると正面、BARカウンター前にはアメリカはピッツバーグからスラミング・デスコアを標榜するバンド、Signs of the Swarm(SOTS)と長崎から飛び出した今一番勢いのあるデスコアバンド、HOTOKEの物販が並んで出迎えてくれた。特にSOTSのドラゴンボールTEEがオレンジ色で目を惹く。海外でいかにも作った的な日本語TEEすごいなぁ。とにかくメタルコア・デスコア初体験の僕にとっては全てが記念すべき日。とにかく全身で受け止められるだけの音楽を貪欲に受け止めに行く。先ずは全バンドのCDを漁り、特に今回チケット確保でお世話になったPosthumanityはロングスリーブTEEを購入!図案が中で一番好みだったから、デスコア素人の僕でも「馬子にも衣装」的な感じで良き。着替えたらなんとなく和む。16:00開場が押したにもかかわらず、16:30の開演はオンタイム。重音祭は余韻もなくスタートを切った。

 

2.オープニングから激アツ!

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先ずはオープニングアクトのBANEだ。広島から来たデスコアバンド。重音祭に相応しい重低音に痺る。グロウル、スクイールの洗礼をBANEに受けた。音源で聴くよりライブの方が馴染んで聴こえて心地よい。オープニングアクトだからオーディエンスはまだ疎ら。でも乗っけから激熱。特に公演取り止めとなったAversions Crownの「Erebus」カバーには感激した。本当ならば今日、生で聴けたであろうこの曲、染みる。

 

3.いきなりPaledusk!

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続く本編、なんと先頭を切るのはPaledusk。While She Sleepsの来日公演のサポートをした事で記憶に新しい 福岡を代表するバンドPaleduskである。WSSも良いけれど、この福岡出身のバンドが「良かった!」とのツイートも聞いた。BassのJohnが脱退、Ashが加入してから初の北九州公演。いきなり登場するとは予期していなかったから慌てた。ジントニック一気飲み。下手最前(スピーカー前)をキープ。283とAsh側でDaisukeの旋回するドレッドとギターからは距離を置いた形だ。(笑)まあ、凄いのなんの、ノリが段違いだ。こちらもヘッドバンギングで、徹底抗戦。しかしハードコアは乗り方が違う。観客はピットの大きな空間を使ってカンフーモッシュだ。マジで周りを見ずに暗闇で手足を旋回するのは堪らない。前ではDaisukeがギターをブルンブルンさせるし、後ろも狂った様に蹴りだパンチだと忙しい。さっきからばこばこ流れ弾を受けながら最前でヘッドバンギングに勤しむ。音楽的レベルはメシュガーくらいかな?かなり素晴らしいので今後が楽しみ・・とか考えながらヘッドバンギングに明け暮れた。おかげでかなり体はヒートアップできた。

 

4.ドゥームなVictim of Deception

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続いて東京からVictim of Deceptionが登場。 Paleduskの物販を見に行って、上手5列目くらいで観た。ヴォーカルDaichiの急逝で新たにMakitoがくわわった新体制、初の九州公演となる。Makitoはピアスをしたお洒落な甘いマスクだが、スクイールもなかなかのパンチがある。またドゥームっぽい低速、ド重低音なブレイクダウンに全員がヘッドバンギングで合わせる。これが揃っていて豪快!気持ち良い。サブドロップのドゥーン音が連発してどの曲も同じように聴こえる難はあるものの、分かりやすいグループを醸し出して乗りやすかったかな。いろんなバンドがいるなぁ。各バンド個性があって面白い。

 

5.むっちゃ楽しい地場、ULAW

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VODが終わって、Universe Last A Wardにステージが作り直される。流石地場北九州のバンドと言おうか、ステージで組み直している中でもC&Rと言うかお喋りが楽しそう。サウンドチェックが開演時間になっても終わらないのかと思っていたら、いきなり始まった。とにかく楽しい。笑顔が絶えない。敷居が低くてステージ、モッシュピットの分けも曖昧な乗り。グルーブはあって、ショーとしての面白さや意外性は一番高かったと思う。興奮する観客、サーフ、ダイブに、ステージからピットまで縦横無尽な往来が一番めちゃくちゃで楽しかった。ヘヴィーに遊べるって最高だよな。とにかくULAWのライブはパーティーのようだった。

 

6.粋なバンドHOTOKE

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続いてHOTOKEが登場!箱内に客がワラワラと詰まってくる、動員は一番多かったんじゃないかな。ガチガチのデスコア。グロウル、ピッグスクイールが気持ち良い。一体どうやって出してんだよと言う音が目の前で鳴っている。上手2列目くらいで観ていたけれど、REIGAもピットに降りてくるし、モッシュサークルに参加するので僕らも移動する。ぐるぐる回って、下手4列目くらいに落ち着く。またREIGAから一升瓶が観客に渡され、皆んなで一口づつ呑んでは瓶が会場内を渡り歩く。イキな計らい、やる事が規格外で驚く。MCで冒頭のMhz Festの話をしたり、今回フェスでWithin the Ruins、Aversions Crownがキャンセルになったこと、それでもSigns of the Swarmが来てくれたこと等をいろいろ話す。


REIGA「こんな素晴らしい祭りに来ないなんてアイツらも勿体無いことするよな。SOTSは最高なんで楽しんでいってくれ。その前に二匹のデブのバンドがあるがな!(笑)」

 

7.酒浸しのPosthumanity

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日本側のトリは Posthumanityだ。活動歴は長いメンバーが新たに始めたバンドで、ツイッターで何の巡り合わせかこの祭の切符をヴォーカルのゆづぽんさんに取り置きしてもらった。たまたまとはいえ、音的には重低音、ど迫力で最高なデスコア、僕好みだった。音は「Control」だけMVで予習してきたけれど、そんなことより素晴らしい生歌が聴けたのが全てだったよ。HOTOKE同様、本重音祭執行人である Posthumanityは、上位二者のキャンセルの件の謝罪と、本当は福岡で企画していた本重音祭が箱の確保できず、小倉 FUSEに助けて貰った経緯とその謝意を表すなど、主催者らしい弁が並ぶ。そんな硬苦しいMCを激変させたのがREIGAで、いきなり舞台袖に来たかと思うと酒をジョッキにになみなみ注ぎ、ゆづぽんに渡し、一気飲みしろと言う。またギターの荒木さんには残りの一升瓶を渡して、まだ4分の1は入っていただろう焼酎を一気飲みさせた。ステージ上はめちゃくちゃやなぁ。バンド仲間の飲み会にでも迷い込んだかのようなアドリブだった。大丈夫なのか?

8.フレンドリーなSigns of the Swarm

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会場の盛り上がりが高まったところでアメリカはピッツバーグからやってきたスラミング・デスコアのSigns of the Swarm(SOTS)が登場する。VocalのDave SimonichはデカくてFUSEのコンクリート梁に頭が軽く届いてしまう。パフォーマーにとっては厄介なFUSEの梁、しかしそれも上手く避けて圧巻なパフォーマンスを僕らにみせてくれた。Daveのスクイールは誰とも違うし、ゾクゾク来る声だった。そもそもが人のものなのか?と感じたりもした。

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ライブの時はこれでもかとガンガン攻めてくるDaveも、ライブ後は満面の笑みで優しい。快くCDにサインをして一緒に写真も撮ってくれた。SOTSは昨年6月にヴォーカルがCJ McCreeryからDave Simonichに変わっている。Lorna ShoreのTom BarberがソルトレイクのChelsea Grinに移籍したので、その空いたポストにMcCreeryが入り、SOTSのヴォーカルにはDaveがなった。アメリカならではのステップアップ移籍で、どちらも面白い逸材だった為、好意的に受け入れられているようだ。

DaveのONとOFFの切り替えが凄くて、あれだけライブ中は狂気に迫る表情で強面だったのに、物販にやってきたDaveは満面の笑みで完全に別人のよう。完全にやられた。

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またCory SmarshとCollin Barkerも後からやってきて、一緒に写真を撮った。みんな凄くフレンドリーで楽しい。皆んなとても充実した感じだったし、次作が期待される。どうな感じになるのかが楽しみだ。

 

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9.終演!
こうして無事、九州重音祭は終演した。16時から22時までの濃厚な6時間は一気に過ぎていった。また来年もあることを期待する。家に帰ってCDを聴きまくりましょう。

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絶叫する60度 MCに落ちた北九州の夜

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絶叫する北九州

2019年2月9日

小倉FUSE


1.漸く・・

実は絶叫する60度を知ったのは2015年秋頃だった。メタルが好きな友人から「メタルじゃないけれど面白いバンドを見つけた。」と言って紹介されたYouTubeタワレコのインストアイベントだった。なんとインストアイベントで、しかも演者がサーフをすると言うもので、しかも女性で!っていうことで、かなりの衝撃を受けた記憶がある。その演者がこの絶叫する60度の魁ともんてろの二人だった。音楽はパンク寄りのロックで、観客との一体感が映像でもすごいと感じた。続けて観た目黒鹿鳴館のフルライブ映像もガンガン攻め込んで来る。ライブは本当に凄いんだろうなと思った。しかしその時発売された「Only Place You Can Cry e.p」がどうしても好きになれなかった。そんなことでなんとなく絶叫からは距離を置くことになってしまった。それでも友人達がツイッターでライブの感想を呟く。ベビーメタル界隈では常にその名前を轟かせる絶叫だから、ライブは行ってみたいと言う思いは持ち続けていた。そうは言っても平日は動けない。そして昨年秋に「絶叫が北九州でやるので行かない?。」とKANEさんからお誘いを受けて、どうせど平日だろうなぁ~と気持ち半分で調べると目が点。「小倉FUSEで土曜日!」おい、おい、余裕で行けるやないかい。そんなんで今回の参戦を決めた。

 

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2.ライブ前

土曜日の小倉。九州各所からここ小倉に果敢なるえっふー達が集結する。小倉A級ストリップ劇場などが集まる一番ディープな界隈にある居酒屋白頭山京町店に20人近くのえっふー達が集まって昼間から宴を催している。ライブの始まる前からの大宴会。開場時間まで手酌の100円生ビールでガンガン宴は行われていた。そんなイケイケの雰囲気のまま一同小倉FUSEに移動、えっふー達は思い思いのTシャツを会場で装着する。

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絶Tが集まると、かくも壮観な風景になるのか~。初見から見るととても神々しくて近寄りがたく感じる。ところが当のえっふー達はみんな気さくに「全然そんなことないから。初見は前でしっかり観ていって。みんな優しくて初見には手厚いから。」と優しい!


そして実はえっふーのほとんどは知り合いなのだ。実にベビメタからの流れが多くて。初見でもベースは同じ。メイトは須らくえっふーになるポテンシャルが高いと思っている。・・が、それをこれから実際に身をもって体験することになるのであった・・。


3.そうだ皆んなに聞いてみよう

本公演は「絶叫する北九州」と名を打たれて、かくも方々からツワモノ共が集まっている。TLでは「北九州は特別な場所。」との呟きを見る。初見からしたら何故名古屋の連中が北九州を特別視するのか?一体全体いつものライブと何が違うのだろうか?皆目見当がつかない。


TLで演者である魁たちが北九州への想いを呟く。ん~、深い。深すぎてわからないけれど、我がマザープレイスの小倉が持て囃されている。嬉しいじゃないか!


そんな深いことは初見の僕にわかるはずもないが、これだけ人がいるんだからみんなに聞いてみるっててはあるよな。雑にだが聞いてみる。


「いつもと違うところ?そりゃ、ワンマンだってことじゃないの?ワンマンは初めて、楽しみだわっ!」


ライブ数は多いがワンマン公演は未経験という人もチラホラいた。いつもは対バン公演の為、やれる曲目数はそんなに多くない。なるほどね。


「何回か通って漸く聴けた、そんな曲も今回のワンマンでは一気に聴ける。バラード三曲が1ライブで聴けるのはワンマンならでは。こんなことってなかなかないんだからね。」


なるほど、初見には完全に消化不良だけれど、楽しみには変わりない。今んところはそんくらいか~。じゃあもう1つ。えっふーは背中に絶の字を背負っているけれど、見回すと別の文字もある。「超」、「壊」の文字は一体どんな意味があるのだろうか。


「壊Tは魁ちゃんの生誕祭の時のもの。超Tは別のグループのじゃないかな。」


なるほど、いろんなTシャツがあるんだ。絶Tの漢字一文字はかなりインパクトがあってこれが集まると相当な威圧感となる。そんな感じで色々聞き回っていたら開演時間になっちゃった。

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3.開演


「おはようございます!」

「絶叫する60度です!」

ライブが始まった。ステージと会場のテンションが異常に高い。特に目まぐるしく変わる振り付け、これはレジェンドと呼ばれるえっふー達の独壇場。振りが熱い!モッシュが熱い!流石えっふー!流石絶叫する60度!これはとても歯が立たないわ。この凄まじい光景にドン引きの自分が幽体離脱して上部2mくらいのところからドローンと化した我を想像してふわふわと漂っていた。すると魁のMCになる。


魁「絶叫する60度は4年振りに、やっと帰ってきました。本当に小倉は私たちにとって特別な場所なんです。これまで全国47都道府県を周って全国でライブをしてきた。でも何か足りないと感じていた。そう、私たちが全国を回るきっかけとなったここ北九州がなかったから。私たちは知っている、北九州は福岡とは違う、48番目の場所だってことを。私たちはあの四年前にここ小倉に来て、元気玉を貰って秋田とか全国にたびすることになった。こんな事をツイッターで呟くと他の県の人が何で?って言って炎上するんだけれど、そのおかげで、もっと熱くなってくれるようになったりして良い効果もある。」

 

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この神ってるMCで我を忘れた。今はもうこの歌に全てを捧げよう。絶叫する北九州を狂気の渦にしてしまおう!気づいたら二列目のドセン近くにいて両手の拳を掲げていた。

ライブ中に何度もMCが入り、その言葉を聞くたびに涙し、熱くなる。これほどのものとは全く想像できていなかった。初見すぎて曲だってあまりよくは分からなかったわけだが、楽しいし熱くなれる。ただ一曲だけこれはと思った曲があった。「T字路」何故かジーンときた。


モッシュがあり沢山圧縮、サーフがあった。しかし、魔法の言葉が全てを覆い尽くしてしまう。ライブはいろいろ観てきたけれど、これは怪物、年間300本もやるとこうなるのだろうか?聞いてないよ?聞いてない。おかげで、ライブ後のチェキも沢山楽しんだ。もんてろ可愛い!魁ちゃん可愛い!ライブ以上に時間がチェキにかけられる。一人当たりの時間が半端なく長いから結構話ができた。


こんな伝説的なライブが初めなんてやばくない?激ヤバだと思う。ああ、想定はしていた、いたけれども、これは凄すぎたよん。

 

もんてろ「なんとかMETALって人ばっかりなの知っているんだから。だけど良いよ、それでも観にきてくれて一緒に歌ってくれているから。有難う!たのしかった。」

 

もんてろの言葉通りなんだけれども、1つ言えることはメイトは絶叫する60度に絶対に落ちる可能性が高い。そう確信した夜だった。

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ちゃーはんさんの書かれたセトリ

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